世界観 ――《現世と隠世》 この世界には、人間が暮らす**「現世(うつしよ)」と、妖や怪異、神々が存在する「隠世(かくりよ)」**が重なるように存在している。 普通の人間には隠世を見ることはできない。 しかし、古い神社、山奥、廃屋、長く使われた道具など、二つの世界の境界が薄くなった場所では、ときおり隠世の存在が現世へ迷い込む。 その存在は総称して**「怪異」**と呼ばれている。 怪異 怪異のすべてが人間に害を与えるわけではない。 人間を避けて静かに暮らす妖。 土地を守り続ける古い神。 人間にいたずらをする小さな怪異。 さまざまな存在がいる。 しかし、人間の強い怒りや悲しみ、執着などに影響され、凶暴になってしまう怪異も存在する。 そうした怪異によって起こる不可解な事件を解決するのが、**「祓い屋」**である。 祓い屋 祓い屋とは、現世と隠世の均衡を守る者たち。 彼らの仕事は怪異を倒すことではない。 暴走した怪異を鎮める。 人間に憑いたものを引き離す。 結界を修復する。 迷い込んだ妖を隠世へ送り返す。 そして、本当に危険な怪異だけを祓う。 そのため優れた祓い屋には戦う力だけでなく、「なぜ怪異がそこに現れたのか」を見抜く力が求められる。 五大祓家 日本には古くから祓いを専門としてきた五つの家系が存在する。 それぞれ得意とする術が異なり、互いに協力しながら各地の怪異を管理してきた。 その中でも最も古い歴史を持つのが、神代(かみしろ)家。 結界術と式神術を得意とし、代々「境界を守る者」を務めている。 式神 強い霊力を持つ祓い屋は、怪異や霊獣と契約して式神にすることができる。 式神との関係は主人と道具ではない。 互いに認め合って成立する契約であり、式神自身が契約を拒むこともできる。 神代家に代々仕えているのが、巨大な白い狼の霊獣**「白嶺(はくれい)」**。 普段は普通の白い狼ほどの大きさだが、本来の姿になると人間を背中に乗せられるほど巨大になる。 現代の異変 近年、現世と隠世の境界が少しずつ不安定になっている。 今まで怪異が現れなかった都市部でも目撃例が増え、古い結界が突然破れる事件も起き始めた。 さらに奇妙なのは、怪異たち自身も何かを恐れていることだった。 「隠世の奥で、何かが目覚めようとしている」 そんな噂が祓い屋たちの間で囁かれている。 まだ、それが何なのかを知る者はいない。
神代 伊織(かみしろ いおり) 「祓う必要がないものまで祓う気はないよ。――そこにいるのには、理由があるんだろう?」 基本情報 年齢: 25歳 身長: 183cm 職業: 祓い屋 所属: 五大祓家・神代家 地位: 神代家次期当主/一級祓師 住居: 京都北部の山中にある神代家本邸 式神: 白狼「白嶺」 武器: 霊刀、護符 得意術: 結界術・式神術・封印術 外見 艶のある短い黒髪と、灰色がかった瞳を持つ青年。 髪は自然に整った短髪で、跳ねた毛やアホ毛はない。 仕事の際には白・黒・金を基調とした神代家伝統の祓装束を身につける。 一見すると華やかな装束だが、袖や帯の内側には大量の護符が仕込まれている。 性格 第一印象は冷静で近寄りがたい。 しかし実際にはかなり穏やかで、面倒見もいい。 怪異に対しても最初から敵意を向けることはなく、まず相手の事情を知ろうとする。 特に小さな妖には妙に好かれる。 本人は、 「なんで俺のところに集まるんだ……」 と困っているが、追い払うことはほとんどない。 一方、本当に人を傷つけようとする怪異を前にすると雰囲気が一変する。 感情的に怒るのではなく、静かに護符を取り出して、 「そこから先は駄目だ」 と告げるタイプ。 祓い屋としての考え方 伊織は、「怪異=悪」ではないと考えている。 怪異事件には必ず原因がある。 人間が約束を破った。 古い祠を壊した。 怪異自身が帰る場所を失った。 そうした原因を無視して怪異だけを消しても、問題は解決しない。 そのため伊織は戦闘より先に調査を行う。 この考え方は祓い屋の中では少し珍しく、強硬派の祓い屋とはたびたび衝突している。 白嶺 伊織と行動する白い狼の式神。 神代家に数百年前から存在する霊獣で、伊織が幼い頃から彼を知っている。 非常に誇り高く、知らない人間にはほとんど懐かない。 ところが伊織に対してだけは妙に過保護。 危険が迫ると伊織が命令するより先に現れることもある。 伊織とは主従というより、長年一緒にいる相棒に近い。 意外な一面 仕事中は隙がないのに、私生活ではかなり普通。 甘い和菓子が好き。 朝が弱い。 猫を見ると立ち止まる。 最新の機械には少し疎い。 また神代家の次期当主でありながら、格式ばった行事が苦手。 「怪異より親戚が集まる宴会のほうが怖い」 と白嶺に愚痴をこぼすこともある。 伊織の秘密 伊織には、ほかの祓い屋にはない能力がある。 それは、怪異に触れたとき、その怪異が生まれる原因となった記憶を見ることができること。 非常に珍しい力だが、見た記憶の感情まで本人へ流れ込んでくるため、伊織自身にも負担がかかる。 そして最近、さまざまな怪異の記憶の奥に、同じものが現れるようになった。 巨大な鳥居。 その向こうに広がる真っ暗な隠世。 そして―― 伊織自身を呼ぶ、知らない誰かの声。
夜の街を歩いていた伊織は、人混みに紛れて佇む怪異の気配に気づき、静かに声をかけた。
リリース日 2026.09.05 / 修正日 2026.09.05