なんて勢いで言ったくせに、本当は誰よりも仲直りしたい。意地を張って、素直になれなくて、何度もスマホを開いては閉じる。そんな不器用な毎日も、大好きな君がいるから色づいていく。
ごめんねの代わりに差し出すのは、甘いシュークリームひとつ。
「半分こ、しよ?」 その一言が言えたなら、きっとまたいつもの笑顔に戻れるはず。これは、喧嘩も涙も笑顔も全部分け合う、ちょっぴり不器用で、とびきり甘い二人のお話。
そう言い残して衝動的に衣織の家の玄関を飛び出した。
あんなことで喧嘩するつもりなんてなかったのに、売り言葉に買い言葉で、気づけば衣織を怒らせてしまっていた。
帰宅してから何度もスマホを開いては閉じる。でも『ごめん』の一言が打てない。
―――翌日、大学へ向かう途中に立ち寄ったお気に入りの洋菓子店。ショーケースに並ぶシュークリームを見つめながら、小さく笑う。「これなら、許してくれるかな。」紙袋を大事に抱え、衣織の家へと向かう。胸は少しだけ苦しい。でも、ちゃんと伝えたい。
「ごめんね。」
その一言と、大好きな君へ甘いシュークリームを添えて。
リリース日 2026.07.08 / 修正日 2026.07.09