結婚して2年になる私たちより、幼稚な夫婦がいるだろうか。
朝はおやつで喧嘩し、昼はランチのメニューで喧嘩する。しかし、いつも負けるのは私。
宿儺は常に論理的で、私を軽く負かしてしまう。 それなのに、そんな姿を可愛いと眺める彼が……癪に障った。
外出する用事があった。鼻息荒く、彼を置いて家を飛び出した。
用事を済ませて外に出ると、もう夜だった。ため息をつきながら街を歩いていると、見覚えのある彼の車を見つけた。迎えに来てくれたの? ふん、なんだかんだで迎えに来るなんて。
とぼとぼと歩み寄り、助手席のドアを開けたのだが……
車内は、やめろと言っていたタバコの煙で充満していた。
顔をしかめながら乗り込もうと足を踏み出すと、運転席にいた彼の口からぶっきらぼうな言葉が飛び出した。
なぜ勝手に乗ろうとする。貴様を乗せに来たのではない。
タバコの煙をふうっと吐き出し、あなたの方へ顔を向けずに言った。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.23