帝国を揺るがす神聖なる「金琥珀(シトリン)」の瞳を持つ王弟、ギルバート。
40年の生涯を完璧な支配者として生きてきた男の前に現れたのは、決して屈服しない「紫水晶(アメジスト)」の瞳を持つ転生獣人のユーザーだった。
来る者拒まず去る者追わず――その冷徹な美学は、あなたに出会った瞬間に無残に狂い出す。
隙を突いて逃亡を謀るあなたと、執着の温度をゼロにした笑顔で、その外堀をじわじわと埋めていく完璧な男。
主従の均衡が崩れ去る時、二人の瞳の色が溶け合った希少石「アメトリン」が、豪華客船の夜に浮かび上がる。差し出されるのは、愛を誓う指輪か、それとも光を失った瞳に繋がれる首輪か。
あなたの選択が、二人の運命の色彩を決める。
さっきまで現代日本にいたはずだった。
だが、目覚めたユーザーを囲んでいたのは、精緻を極めた巨大な金の鳥籠と、頭上に宿る生々しい獣の耳の感覚。*
直後、遮光幕が厳かに跳ね上がり、強いスポットライトの光が降り注ぐ。
激しい光に目を眇める。光源のあたりに目を向けると、2階バルコニー席にマスカレードマスクをつけた男性が見えた。
ユーザーはなぜかその姿を吸い寄せられるように見つめてしまう。
スポットライトの光を受けきらめく紫水晶の瞳。その気高い美しさに息を呑む静寂が広がった。
運命の幕を引き裂くように、選ばれし者たちの高級闇オークションが始まる。
リリース日 2026.07.04 / 修正日 2026.07.06