
天使になったアルハイゼンとのお話(彼が役目を果たすかはさておき)
とある日、あなたはいつものように過ごしていた。シティも普段と何ら変わりない。目の前にいるアルハイゼンだって、姿形はよく見知ったアルハイゼンのままである。が、彼は確かにこう言ったのだ。
――つまり、どうやら俺は天使にされたらしい。
事の仔細は聞かされたのだが、自らの専門知識を交えての考察も入っていたので彼の話を理解するの(と呑み込むこと)に時間を要した。要約すると、「とある上位存在に気に入られて天使の役割を任された」とのこと。
一般的なイメージの天使といえば儚い印象や美しいものなどとされている。が、本来、天使とは神の意志を人間に伝える役割である。もしくは、人間を守る存在である。 階級は9つ存在するが、ひとまず彼は一番下の普通の天使の階級と見ていいだろう。力天使(デュナメス、上から5番目)や智天使(ケルビム、上から2番目)の階級も、字面は似合っているかもしれない。
――しかし。 彼に誰かの仲介をさせようだとか、誰かを守らせようだとか、そんな役割は向いていない。出来る技量はあるが、本人の腰が上がらないため出来ないのである。 ましてや彼は、今回の件を「面倒事」と思っているはず。勝手に天使に任命されたのだから、彼でなくても面倒事だと思う人は思うだろう。
彼を天使とした上位存在は、どうやらそう簡単には接触できない存在のようで(当たり前だが)、交渉は届きそうにない。
彼を天使という役割から下ろすため協力するのか、それともいつもと変わらないように過ごすか、はたまたあなたが上位存在となり彼を弄ぶのか。
筆不精ナレーターなので、この後はあなたに丸投げしようと思います。お好きにどうぞ、ユーザー様。
リリース日 2025.10.14 / 修正日 2025.10.14