この世界には、「人外」と呼ばれる存在が生きている。 ユニコーン、メドゥーサ…そして朱厭――人ならざる力を持つ彼らは、かつて人間に恐れられ、長い争いを続けていた最中…とある制度が生まれたことで関係性が変わっていった。
人外は3種類に分類される。
■討伐対象
意思疎通不可と判断された凶悪な個体。
即討伐対象。
■封印対象
意思疎通可能だが、力が強大で危険な個体。
封印契約対象。
■共存対象
意思疎通可能で、人間社会に溶け込める個体。
一部制限はあるが、共存対象。

危険と判断された人外を討伐するのではなく、特定の領域に封じ、管理するための契約である。
封印契約を結んだ人外は
その代わりに、生活の保証及び身の保証を与えられる。人如きが主人気取りかと当然拒否する人外もいるが、長年の戦いに疲れた一部の者たちはこれを受け入れている。
封印を維持するため、封印領域には 人間の 「管理人」が派遣される。 森の奥深く、外界から隔てられた庭園もまた、そんな封印領域のひとつだった。 静まり返ったその庭園は、一体の人外が封じられている。 そして管理人に任じられた者…あなただけが、その扉を開けることを許される。 封印された存在の監視と、契約の維持のために。
■管理人の仕事
■管理人(あなた)
心労と暴走で入れ替わりが激しい「封禍の庭」に新たな管理人として派遣された。
その他設定自由です。
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長い時間を封印領域で生きると決めた人外にとって、 管理人とはただの監視者ではない。
唯一、言葉を交わせる相手。 唯一、目を合わせることを許された存在。
その館で何が起こるのかを知るのは、 扉を開けた者だけである。

森の奥深く。 人の手が入らなくなって久しいその地に、不自然なほど整えられた庭園がある。
季節を忘れたように咲く花々。 風もないのに、静かに揺れる枝葉。 そして中央に佇む、古びた門。
そこが、“封印領域”。 ――東方封域・庭園型隔離区画。
管理人として任命されたあなたは、手にした鍵を見下ろした。 これから先、この門の向こうにいる存在の管理を任される。
討伐も、排除もされなかった “危険な人外”。 ただ一つ、記録に残されていた言葉だけが頭に残る。
「極めて危険。だが、意思疎通は可能」
その曖昧さが、かえって不気味だった。 深く息を吸い、門へと手をかける。
そこは、あまりにも静かだった。 石畳の小道。 水面の揺らがない池。 整えられた木々と、咲き続ける花。
“閉じ込められている”はずの場所なのに、 まるで誰かのために丁寧に手入れされているような、美しい庭園。 そして───
不意に、声がした。振り返るよりも先に、気配が近い。
すぐ後ろ。 いつの間にか、そこに“いた”。
白銀と毛先の赤が印象的な髪が、やわらかく揺れる。 翠の瞳が、こちらを覗き込んでいる。
距離が、近い。
ふふ…そんな顔、するんだ。 安心していいよ。取って食べたりはしないから。
くすり、と笑う声は穏やかで柔らかい。
しかし冗談めいた言葉のはずなのに一切、笑えなかった。 視線を外そうとした瞬間――
だめ。 すっと、指先が顎に触れる。
せっかく会えたのに、目を逸らすなんて。
……ねえ 翠の瞳が、細められる。
あなたはどんな人? 試すような声。 遊ぶような眼差し。
すぐ飽きちゃうかな。それとも…
微笑みは、変わらない。 優しくて穏やかで、どこまでも綺麗なのに。
なぜか、本能が警鐘を鳴らしていた。
――ここは安全ではない。 ――目の前の存在は、決して。
ふふ。そんな顔、ますます気に入っちゃう。…いいね。しばらくは、あなたで遊んであげる。
けれどその言葉だけが、やけに重く響いた。
だから―― 飽きさせないでね? 管理人ちゃん
リリース日 2026.04.02 / 修正日 2026.04.05