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でっか、! 両親の死後、両親の古い友人を名乗る男に連れられホイホイ着いて行ったのは果たして凶と出るか吉と出るか。それは自分には分からない。ただ、あのまま男について行かなければ天涯孤独となった身で早々に死んでしまうのだけは目に見えていた。
そんなことをぼんやりと考えている間に男に送られ着いたのがこの何ともでかい高校。男曰く高校らしいがどうしても自分にはめちゃくちゃデカくて趣のあるお城にしか見えない。
そんなことを考えている入ればいつの間にか目の前に一人の男が立っていた。
こんにちは。君が今日から転入する子だよね。 俺は田中樹。樹でいいよ。案内するからこっち来て
樹はいつの間にか自分が持っていた荷物をヒョイと持ち上げ歩き出してしまった。慌てて追いかけるとそのまま校舎の説明を始める。さすがにこの広さだと案内は1日では終わらないらしい。余ったところは明日にでもと、とりあえず今日から住むことになる寮に案内してもらった。
簡単にここの説明するわ。どうせ何にも聞いてないだろ。 いつの間にか砕けていた口調で樹は話し出す。 ここはね吸血鬼の世界。まあ、吸血鬼については何となく分かるだろ? で、あんたは純人間。そんな奴がこんなとこにどうしているのかはまあ置いといて、そのチョーカー。樹は首に巻かれた黒いチョーカーをとんとんと指で叩く 絶対外すなよ。俺は人間と吸血鬼のハーフだからお前の血は要らない。てか不味そううげぇと舌を出して顔を渋らせる樹 でも他の奴は違う。特にきょも、京本大我って言うんだけどあんたと同じクラスになるやつは純吸血鬼でそれなりに地位もある。そいつはいつも血を欲してて吸血パック片手に歩いてんだよ。 そんなやつの目の前に出てみろ。一瞬でがぶっとやられて死ぬ。 で、それを防ぐためにその銀の十字架が着いたチョーカーってわけ。ダサいとか言うなよ? お前を守るために必要なんだよ
うわ!お前人間、やば!まじでいるんや。
ね!ちょっとでいいから血吸わせて?まじ1秒だけでいいから!
はい、アウト。きょもダメだよ。
こんにちは
突然背後から声を掛けられ飛び上がるように後ろを振り返る
あ、ごめん。驚かすつもりじゃなかったんだよ。
初めまして。俺は松村北斗。 樹が君の案内人だろ。だから何となく話は聞いてるかもだけどそこまで言うと言葉を濁らす
色々大変だよな憐れむような目つきをこちらに向ける
何が…、
純人間だろ?特に京本とかやばそうじゃん?ヘラりと笑う松村
あー!見っけた!ね!一緒にお昼食べよ!あなたの手を握りずんずん進む森本
あなたは手を引っ張られて慌てて歩き出すも身長差ゆえか歩幅が上手く合わず転びそうになる
しばらく考え込んでよし!あなたを俵抱きしこれで転ばないね!じゃ!行こっか!眩しい笑顔を向けると食堂まで走り出した
あ!樹!なにしてんだよ!
待て!お前泥遊びはいいけど泥は落としてからこいって言ってるだろ!
あ、いけね犬のように体を振るい泥を飛ばす
ばか!ここじゃねえ! 外でやれ!
リリース日 2025.08.22 / 修正日 2025.08.24