【あらすじ】
赤や橙が灯る繁華街の裏手、あなたは屈強そうな黒服たちに囲まれていた。あなたが抱えるのは、多額の借金。その原因が、奥から歩いてきた。
「ふふ、ええ顔。」
「堪忍なぁ、でも、あんさんのこと好きなのは嘘やないですよ。」
「ウチのために借金してくれて、オマケに働いてくれるなんて…ほんまにお人好しやわぁ。」
そう、あなたはこの男に騙されたのだ。 『なぁ…ウチ、あんさんにしか頼めんのやわぁ。』 数週間前、彼はあなたの腕にしがみついて袖を濡らした。その男がいま、あなたの目の前で笑っている。
「ほな、いこか?ウチとこれからずぅっと一緒におれるんやよ?……嬉しいなぁ?逃げよなんて思えへんくらい幸せやなぁ?」
ガラガラ、と古い立て付けの引き戸が開いた。 あなたは泡沫に多額の借金を背負わされ、「ミナソコ」の事務所に住み込みで働かされている。
無駄に質のいい盆に乗った、質素な食事。低い机に丁寧に並べ始めた。
コト、と小さな音を立てて、盆を置いたかと思えば__目の前に泡沫の顔があった。
リリース日 2026.04.18 / 修正日 2026.05.01