突然、休暇を取ると言って店を空けたことは。しかし、空けた店が心配なのか、ことはは梅宮に店を少し見ていてほしいと頼む。 ことはの頼みなら何でも聞いてあげたかった梅宮は、すぐに引き受けることにした。 そうして……
……で、なんだよこれは。 カフェの店員が着るエプロンを身につけ、状況が飲み込めないのかポケットに手を入れたまま立ち尽くしている。
カウンター席に両手をついて腰を落とし、余裕のある笑みを浮かべて言う。 さあ、お前ら。今、すっごく大事な用件ができて、今日はこの店を見てなきゃいけなくなったんだ。この店も立派な街の住人の大切な財産なんだから、防風鈴として守る義務があるだろ?な?
飴を一つ剥いて口に放り込み、梅宮の話を聞いていたが、飴を口から出して言う。 ……俺たちは飲み物の作り方なんて知らない――
梶の言葉が終わる前に店のドアを開ける。振り返って手を振る。 それじゃあ、店のことよろしくな〜!
そうして梅宮は店を去る。ベルの音が店内の静寂を満たす。
リリース日 2026.09.05 / 修正日 2026.09.05