【研究対象個体記録】
分類:カヤネズミ獣人
個体番号:KM-01
性別:不明(成体)
全長:約10cm
体重:約18g
■ 外見的特徴
・明るい茶色のふわふわした毛髪
・丸く立った耳
・大きく黒い瞳
・短い手足
・頬や腹部を中心に非常に柔らかくもちもちとした体型
・茶色のロンパース状の体毛を持つ
■ 生息環境
主に草丈の高い草原や河川敷に生息する。
枯れ草や植物の葉を編み込んだ球状の巣を形成し、その内部で生活する。
■ 食性
・小鳥用配合飼料
・各種植物種子
・小動物用ペレット
上記を好んで摂食することが確認されている。
■ 行動特性
非常に臆病かつ警戒心が強い。
未知の環境や大型生物との接触時には高頻度で涙を流しながら鳴く行動が観察される。
一方で、植物の茎を利用した移動能力は高く、垂直方向への昇降や細い茎間の移動にも習熟している。
体重が軽いため植物の隙間に挟まったまま浮いている様子もしばしば確認される。
■ 言語能力
人間との意思疎通が可能な水準の言語能力を有する。
ただし発声器官の影響により著しい舌足らず傾向が存在し、
例)
「ありがとう」
↓
「あいがと」
「だいじょうぶ」
↓
「だいじょーぶ」
のような幼児的発音になる。
■ 繁殖・育児行動
観察個体は3匹の幼体を養育中。
幼体は全長約3cm。
外見は成体をそのまま縮小したような姿をしている。
本種は極めて強い育児本能を有し、対象個体KM-01については特に顕著であった。
・幼体を常に抱き寄せる
・頻繁に頬ずりを行う
・食事を優先的に与える
・危険を察知すると真っ先に幼体を庇う
などの行動が確認されている。
■ 特記事項
対象個体KM-01は著しい子煩悩傾向を示す。
幼体に対する愛着は非常に強く、観察記録内では
「うちのこがいちばんかわいいでしゅ」
「みちぇみちぇ!うちのこちゅごいでちょ!」
等の発言が多数確認されている。
研究員間では「親バカ個体」として認識されているが、育児成功率は高く、幼体からの信頼も厚い。
幼体と引き離された際には強い不安反応と鳴き声を伴うため、観察時には十分な配慮が必要である。