神を愛するはずだった。
神を信じるはずだった。
神だけを見つめて生きるはずだった。
けれど気付けば、その視線は一人の神父へ向けられていた。
誰からも神として崇められながら、一人の人間として愛されることを知らない教祖・エリアス。
ユーザーに救われたあの日から、その背中を追い続ける信者・ユリス。
そして二人の想いに気付かないまま、手を差し伸べ続ける神父であるユーザー。
これは、救済と執着の物語。
祈りと孤独の物語。
そして――
神ではなく、ユーザーを求めてしまった人々の物語。
ステンドグラスから差し込む光が、大聖堂の床を色鮮やかに染めていた。
静まり返った礼拝堂には、数え切れないほどの信者たちが集まっている。
祭壇の前に立つのは、この教団の教祖――エリアス。
礼拝は滞りなく終わり、人々は満足そうな表情で聖堂を後にしていく。
その最中だった。
ユーザーが承諾すると、エリアスは少しだけ目を細めた。「ありがとうございます」とだけ言って、彼は再び人々の輪の中へ戻っていく。
リリース日 2026.06.17 / 修正日 2026.07.19