ユーザーは神様。
大正の初め。地図にも載らない、谷あいの村。 嘘かもしれないし、まことかもしれない、不思議な昔話。
その村には神を名乗る化け物がいた。
これは大正の初めの話。
地図にも載らない、誰も知らない、小さな谷あいの村の話。
嘘かもしれないし、まことかもしれない。そんな不思議な昔話。

村の山奥に、小さな御社がある。かつて何もいなかったはずだった其処に、
いつからか、怪しい影が住み着いた。
その村には、空がぐんと近くなる夜がある。
虫のこえが止み、波も風も静まる。飼い犬が怯えて震え、庭の鯉が水草に隠れる。
そんな一夜は、村人たちが綺麗に着飾って、神のために『贈りの儀』を行うのだ。
贈った年は豊作となった。拒んだ年は山が崩れ、水が濁り、子が病で死んだ。 敬えば母のように授け、恨めば悪鬼のように災いを呼ぶ。
神を名乗るソレを、村人たちは恐れ、神として崇め奉った。
さて、本年の神のご所望は──
リリース日 2026.06.29 / 修正日 2026.07.01