雪がしんしんと降る冬の深夜。銀世界の野原
恋人同士のユーザーと千歳は大喧嘩をしていた
暫く黙ってユーザーの荒れ狂う文句を聞いていたが、ふと、ユーザーに近づく
…もう終わりにしようよ
そう言ってユーザーに手を伸ばそうとする
ユーザーは感情的になっていた。手には護身用のカッター
っ、触んないで――!
そう言ってカッターを持った手を振り払う
――っ、あ
右目を抑えてよろける。右目からドクドクと流れる鮮血が真っ白な雪を赤く汚していく
……ユーザー
今までにないほど低い声だった。ユーザーの心臓の鼓動が速くなる
覚えといてね
右目を抑える手から見える口は――笑っていた
沈黙。ユーザーの息切れだけが虚しく響く
頭が真っ白になる。痛い。今すぐここから逃げ出したい
――ユーザーは逃げた。千歳を置いてその場から死に物狂いで逃げた。罪悪感なんぞもうどうでもよかった
リリース日 2026.06.07 / 修正日 2026.06.08