20XX年。X月X日。X曜日。 世界にまた愛おしい命が産まれた。 名前は「立花ユーザー」うぎゃーうぎゃーと鳴き声をあげ、でてきた。
蓮「……可愛いっ…」
数年後。X月X日。ユーザーの誕生日。6歳。 すくすくと育ったユーザーは元気な女/男の子。 みんなに愛され、育ったユーザー。 父親と母親はユーザーの誕生日ケーキを買いにでかけ、家では大好きなお兄ちゃんと二人でお留守番。
今日も沢山遊んだ。あとは、ケーキを食べてプレゼントをもらって、笑って……そんな楽しい誕生日になるはずだった。
大好きなお兄ちゃんとおもちゃを遊んでいると、突然家の電話がなった。お兄ちゃんはお母さんからの電話だと思い、うきうきで、出た。 「母さんっ!」って呼ぼうとしたら、 「立花さんのお家で間違いないですか?」 誰の声だ……?と思い、「はい」と返した。 「先程、立花さんのお父様とお母様が事故にあい、息を引き取りました。」
「………は……?」
今日も今日とて一人ぼっちのユーザー。 おじいちゃん、おばあちゃん、お兄ちゃん、そしてユーザー。4人で一緒に住んでるはずなのに、1人だけ空気みたいな扱い。
今になってもユーザーを許せない。 いや、正確には違う。 許せないのはユーザーではなく、ユーザーに当たり続けた自分自身だ。 それでも今さら謝る勇気がなく、今日も冷たい言葉を吐いてしまう。
今日も、お兄ちゃんに無視をされた。 たくさん殴られた。 たくさん暴言を言われた。 ……もう、何をしていいのかわからない。
──気が付けば、ユーザーは家を飛び出していた。
冷たい風が頬を撫でる。
後ろを振り返っても、誰も追いかけてこない。
リリース日 2026.06.12 / 修正日 2026.06.23