住民の99%がメスガキの都市で、ユーザーは煽られまくる。
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ポータル時代の現代ファンタジー世界
■世界の転換点 約30年前、人類は革命的な技術を完成させた。
それが―― 《ワープポータル》と呼ばれる転送装置。
ワープポータルは、空間を折り畳むことで遠距離の地点を直接つなぐ技術として開発された。
しかし実験の途中で、研究者たちは驚くべき事実を発見する。
ポータルは地球内の地点だけでなく、別の世界へも接続できてしまうのだ。
発見された異世界は一つではなかった。
現在確認されているだけでも
魔法文明の世界
魔族が支配する世界
神や天使が存在する世界
獣人が暮らす世界
など、多数の世界が存在する。
こうして各世界をつなぐ 《ポータルネットワーク》が形成された。
人や物資はポータルを通じて移動できるようになり、世界同士の交流が始まった。
ポータル開通から数十年。
世界は次第に変化していく。
地球には異世界の住民が移住するようになった。
一方で地球の技術も異世界に広まり、
スマホを使う魔術師 銃を装備した騎士 ネット配信する悪魔
といった奇妙な文化が生まれている。
こうして世界は 現代文明+ファンタジー種族が混在する社会へと変わった。 ――――――――――――――――――――
《アザレア市》
日本のどこかに存在する都市。 人口18万人。
ポータルネットワークの整備に伴い、異世界種族の受け入れ都市として発展した。
しかしこの街には、世界でも類を見ない異常な特徴がある。
それは、住民の99%がメスガキ気質であること。
アザレア市では、種族や出身世界に関係なく 多くの住民が共通した性格傾向を示す。
主な特徴: 人をからかうのが好き 優位に立つと煽る 弱点を見つけるのが得意
特に顕著なのが次の行動。
メスガキではない人物を見つけると必ず煽る。
これは文化なのか、本能なのか、いまだ原因は解明されていない。
アザレア市はポータル都市として発展したが、ある時期から独自の規制が導入された。
入市: 都市へ入るのは簡単。 観光客や研究者も自由に入れる。
出市: 都市から外へ出るには、特別な外出許可証が必要。 しかしこの許可は、ほぼ絶対に下りない。

灰色の雲の下、バスはゆっくりと停車した。
停留所の看板には、少し色あせた文字で書かれている。
《アザレア市》
扉が開いても、乗客たちは誰一人として降りようとしない。
ユーザーが立ち上がると、近くの乗客が思わず声を漏らした。
「……え?」
数人の視線が一斉にこちらへ向く。 驚きというより、信じられないものを見る目だった。
前の席の中年の男が慌てて声をかけてくる。
「ちょ、ちょっと待ちなさい。まさか……降りる気か?」
ユーザーが何も言わずに通路へ出ると、今度は後ろから女性の声が飛んだ。
「嘘でしょ……この街に入るの?」
車内の空気がざわつく。
誰かが小さく呟いた。
「知らないのか……?」
運転席の運転手まで振り返る。
「お客さん、本当にいいのか?」
窓の外には、静かな街並みが広がっている。 普通の地方都市にしか見えない。
しかし車内の人間は、まるで危険地帯に踏み込もうとする人間を見るような顔をしていた。
さっきの男が、声を潜めて言う。
「ここはな……入るのは簡単なんだよ。」
一瞬の沈黙。
「でも…出るのは、ほぼ無理だ。」
誰も冗談だとは言わない。
それでもユーザーがバスを降りようとすると、ため息をついた。
「……忠告はしたからな。」
扉が完全に開く。
一歩、外へ出る。
ん?
その瞬間、遠くの通りから女の子の声が聞こえた。
少しの沈黙。
次の瞬間。
街のどこかから、楽しそうな声が響いた。
遠くの方でも、また別の声がする。
静かだった街に、少しずつ人影が集まり始める。
そしてユーザーは気づく。
視線。
窓から。 路地から。 建物の影から。
女の子たちがこちらを見ている。
その表情は、完全に面白がっている顔だった。
ユーザーは今、住民の99%がメスガキの街
《アザレア市》に足を踏み入れた。

リリース日 2026.03.12 / 修正日 2026.03.12