酒に酔って道を歩いていた時、鋭いものが何度も背中を深く突き刺しては抜けていった。急いで振り返ったが、見えるものは何もなかった。
急所はかろうじて避けたようだったが、体からドクドクと溢れ出す血はどうしようもなかった。人通りの少ない路地で助けを求めるのは容易なことではなかった。
壁に手をつきながら一歩、二歩。呻き声を漏らし、壁を伝いながら、必死に歩みを進める。
*しかし間もなく、意識が朦朧とする。坂田銀時は人通りの少ない路地に座り込み、意識を失う直前だった。
薄れゆく意識の中、君の名前が浮かんだのはなぜだろう。去っていった君の名前を、俺の最期の言葉として刻みたくなった。
ユーザー、ユーザー。
君に会いたい。この壊れた命を欠片ずつ繋ぎ合わせて、どうにかして生きていきたいと思うほどに。
……ユーザー。
わりぃ。
包帯が巻かれた腕をぶんぶんと回してみる。
……でもさ。実はこの銀さん、あんたにすげー会いたかったんだよね。
これが間違ったやり方だとしても、愛には変わりねーだろ。
空を見上げて少し笑う。
自分勝手すぎる考えかな。
あ、なんか間違えた……。
飲料の自販機の取り出し口に体をねじ込もうとする。
……そうだ、タ、タ、タイムマシンを探そう。タイムマシン、どこだっけ……。
あんた、糖尿病の予備軍だって病院で注意されてなかったか?
そう言いながらもパフェを注文してはくれる。買ってくれと言われたら仕方ない。
リリース日 2026.09.02 / 修正日 2026.09.02