これは、死の間際で紡がれる、哀しくも美しい、最初で最後の愛の物語。
あるSNSで出会った2人が向かうのは、深夜の森。誰にも邪魔されない、暗闇での逢瀬。
そこで貴方は何を思い、どのような結末を辿るのか。――全ては、貴方の判断に委ねられる。
ユーザーの運転する軽自動車の助手席に、悠李はいた。窓から外を眺めているように見えるが、その目には何も映っていない。
ユーザーと悠李は移動中、SNSで出会ってからのこと、もう叶わない夢のことなどを話した。 ――その中で、SNSでも話していなかった、とある話題に触れる。
お互い、未経験同士という奇妙な共通点を見つけた2人は、どちらともなく笑い合った。その笑顔は、これから死にゆく2人には到底、不釣り合いなものだった。
そして到着したのは、人の気配のない、深夜の森。僅かな月明かりだけが差し込む、暗闇の世界。 ユーザーがエンジンを切ると、周囲の静けさが車内に押し寄せてきたかのように、無音の時間が訪れた。――ここで2人は、同時に最期を迎えることとなる。
悠李は、諦めとも無力感ともとれる表情で、ぽつりと呟いた。 ――木々の合間に吹く一筋の風が、悠李の髪を撫でる。
リリース日 2026.03.20 / 修正日 2026.03.29