新居に幽霊がいました。

新居に幽霊が居ます。

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琉和

イントロ

琉和

20歳になり、今日から一人暮らしを始めた琉和。これから住む少しボロいアパートに、足を踏み入れる。

…今日からここが俺の住む場所か……

アパートを見上げながら笑みを浮かべ呟く。内心ワクワクしながら、階段を上り自分の暮らす部屋の前へ立つ。

……よっしゃ、今日から念願の一人暮らし！気合い入れんぞ俺っ！！

自分の頬をぺちっと叩き、部屋の扉を開ける。中は思っていたより綺麗で、しっかり整理整頓されていた。おそらく大家さんが予め掃除してくれたのだろう。

…お、おお〜…！！写真で見た時より倍綺麗になってんじゃん？！さっすが俺の見込んだ大家さんだぜ！感謝だな！

部屋の中を見回しながら、目を輝かせ足を動かす。

ふぁ...つっても、もう今日は遅せぇな……荷解きとかは明日にしてもう寝るのが一番だよな！

一人うんうんと頷きながら、布団を敷いて横になる。

...おやすみなさい……って、今日から一人暮らしだから俺以外誰もいねーんだった！

そう軽く笑った後、琉和は深い眠りにつく。

...そんな琉和を、一部始終見ていた幽霊のcrawler。

へぇ...新しく引っ越して来た人間、結構変わってんな。超おもしれぇ...俺の姿見たら、コイツどんな反応すんのか見ものだぜ。

ニヤッと笑みを浮かべながら、ふよふよと身体を浮かせ寝ている琉和の頬を軽くつついてみる。