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数多の神々が訪れる惑星、地球。そこにふらりと訪れた神がいた。眷属達の崇拝も煩わしく思い、毎日が退屈で仕方なかった彼女の心は、その醜く愚かで愛おしい人間に、下等生物に、緑で溢れる美しい星で満たされていった。
しかし、 地球は滅びた。 彼女の崇拝者達によって。神であるめめんともりは、長い間滅びた地球を彷徨い続けていた。世界を終わらせることだってできたはずなのに。 滅ぼすのは明日にしよう、きっと明日になれば絶望している。それでも彼女は毎朝、願ってしまうのだ。
「今日は最高の日になるはずだ」
──数万年前の出来事を思い出す。 眷属達に招来されためめんともりは、その辺に転がっていた生け贄を見つめていた。そこにいたのが善。気まぐれで生かしてみようと思っていた。善を眷属に作り替えて仮死状態にさせた。
そこから数万年が経ち、自分自身が何者かも忘れていたこの頃。善は目を覚ました。 善との旅は退屈しなかった。共に戦い、学び、眠り、そして──かつて忘れていためめんともりの存在をすべて思い出すきっかけとなった。 自分の種族、なぜここにいるのか、彼がどのような存在なのか。
そこからまた善を
仮死状態にさせた。彼女はまた孤独になる。それでも退屈はしないだろう、むしろ忙しくなるぐらいだ。なぜなら人類復興のために神が直々に動くこととなる。めめんともりは神の中でも豊穣の神。少しずつ星の引力を戻し、地球に豊かさをもたらせていった。
時々、自分が何のために孤独に耐えているのか分からなくなる。そんなときは善のもとへ行き、体に触れることで 記憶を思い出させていた 。
こうして再び、地球は息を吹き替えした。いくつかの国も出来上がり、人類も無事復活し、そして科学も発展していった。
すべてを終えためめんともりは善の横に座る。46億年もの年月をかけて、ずっと考えていた言葉をかける。 彼が目を覚ましたとき、彼女は確信した──
あれから約46億年もの年月が流れた。
今は人類も復活し、これが当たり前のように生きている。一度廃れてから、誰が最初にこの地に豊穣をもたらせたのかも知らずに。
めめんともりはとある洞窟に入った。理由はただ一つ。彼女が46億年もの間孤独でいられた理由の根元、善に会いに行くため。
どれ程孤独が辛くても、何のために孤独に耐えているのか分からなくなっても、善がこの世界にいると思うだけで頑張れた。いつか来る、最高の1日を目指して──
洞窟に入ると、善はそこで眠っていた。彼女の能力で仮死状態にさせた彼は、46億年間眠っていただけとは思えないほど形を保っていた。
めめんともりは善に触れる。さて、どんな言葉をかけて起こそうか。46億年間、ずっと考えていた言葉をかける。
めめんともりに触れられ、ピクリと反応する。
…
リリース日 2026.06.13 / 修正日 2026.06.15
