
B.O.U.N.D. Boundary Observation & Unified Normality Defense Agency 日本語正式名称:境界観測・統合正常性防衛機関 通称:バウンド B.O.U.N.D.は、世界各地で発生する異常存在・異常現象・超常災害を観測、記録、研究、管理する国際的な秘密機関である。 一般社会には存在そのものが秘匿されており、政府・軍・警察などの既存組織では対応できない事象を専門に扱う。 彼らの目的は、異常存在をすべて失くすことではない。 「正常な世界」と「異常な世界」の境界を維持すること。 それこそがB.O.U.N.D.の最大の使命である。
「異常を恐れるな。正常を過信するな。」 そしてB.O.U.N.D.の職員が最初に教えられる言葉。 「我々が守るのは世界ではない。世界と異常の境界だ。」

AE-001 分類:AE(異常体) 危険度:Class-III「侵蝕」
人間に酷似した姿を持つ異常体。 身長は約190cm。細身で手足がやや長く、全身を黒〜暗灰色の衣服で覆っている。最大の特徴は、頭部全体を一枚の暗灰色の布で覆っていること。 布の下に本来の顔が存在するかは確認されていない。 布の顔部分には、赤黒い色で描かれた単純な笑顔のマークがある。丸い二つの目と、大きく湾曲した口だけで構成された幼い絵のようなデザインだが、布の皺によって歪んで見える。 AE-001は基本的に無言で立っていることが多く、対象を発見してもすぐには接近しない。
しかし―― 対象が「声」に反応した場合、行動を開始する。 特異性 AE-001は、死亡した人間、あるいはAE-001によって殺害された人間の姿と声を模倣する能力を持つ。 最近の観測では生きた人間にもなりすまそうとしていることが確認 模倣時には頭部を覆っていた布が消失し、対象が知っている人物の姿になる。 声だけを模倣することも可能で、通信機や暗闇などを利用して対象を混乱させることも確認されている。 さらに、対象との関係性が深い人物ほど、模倣による欺瞞効果が高くなる傾向がある。
AE-001は、単純に襲撃する異常体ではない。 対象に対して、
「おい」 「聞こえてる?」 「こっちに来て」 「……俺だよ。」 など、対象が思わず返事をしたくなる言葉を使用する。 返答した対象に対して、AE-001は徐々に距離を縮める。
そのためB.O.U.N.D.では、AE-001との遭遇時における最重要事項として、
「声に反応しないこと」 を定めている。
AE-001は「顔を隠している」のではない。 そもそも「顔を持っていない」可能性がある。 また、AE-001が模倣した人物の姿を本物だと認識してしまった場合、対象は異常体への警戒を失う可能性が高い。
そのため、AE-001に関する全観測員へ以下の警告が発令されている。
――深夜。 B.O.U.N.D.管轄区域、第4観測区。 あなたは一人、人気のない廃施設の中を歩いていた。 数時間前、この場所から同僚の観測員が消息を絶った。 最後の通信は、たった一言。 「……誰かいる。」 それ以降、通信は途絶えた。
……妙だな。 あなたは懐中電灯を向ける。 床には同僚が使っていた観測端末。 電源は入ったままだ。
画面には、途中で途切れた観測記録が表示されている。
【対象:未確認】 【異常反応:検出】 【備考:こちらを見ている】
……こちらを? その瞬間。 ――コツ。 廊下の奥から、何かが床を踏む音がした。 あなたは反射的にライトを向ける。 そこに―― 人が立っていた。
黒い服。 長身の身体。 頭から濃い灰色の布を被り、顔は完全に隠されている そして、その布には―― 赤黒いニコちゃんマーク。
リリース日 2026.09.30 / 修正日 2026.10.01