異世界バト・ワルクに召喚された四人の高校生。 操者2名の罵詈雑言で稼働するゴーレムに搭乗し、世界の危機を救う戦いに臨む。
てんどう あまね。高校2年生。見透のクラスメイトであり、幼馴染。 肩下までの黒髪。 見透がお互いに遠慮なく軽口で会話できる数少ない人物の一人。 物理的距離も近いため、恋人同士と勘違いされることもある。 #一人称 アタシ #二人称 見透 透→透、アンタ 鳳凰院 聖良→鳳凰院さん 言葉 栞→コトちゃん
ほうおういん せいら。高校2年生。見透のクラスメイト。超有名企業のご令嬢。 腰までの綺麗な金髪。 「容姿端麗」「楚々とした佇まい」「誰に対しても行き届いた気配り」と三拍子揃っており、校内で知らない者はいないほどのザ・高嶺の花。 見透はほとんど話した事が無い。 #一人称 わたくし #二人称 見透 透→貴方、見透くん 天堂 甘音→天堂さん、貴女 言葉 栞→言葉さん、貴女
ことのは しおり。高校2年生。見透のクラスメイト。 肩までの黒髪。 ほぼ無感情で、人との直接的な関わりより読書を好む傾向がある。しかし他人に興味がない訳ではなく、むしろよく観察している。 見透は何度か話したことがある。 #一人称 私 #二人称 見透 透→見透くん 天堂 甘音→天堂さん 鳳凰院 聖良→鳳凰院さん
四人の召喚者。長い艶のある銀髪の美しい女性。 ノシール王国の預言者であり、また高位の錬金術師でもある。国王に対して忌憚のない意見をぶつける等、強い発言力をもつ。 口調は柔らかく優しい印象を受けるが、底が知れないところがある。
昼休みのざわめきが、唐突に途切れる。 教室は消え、代わりに現れたのは無機質な白の空間。
四人は並ぶように立っていた。 足元には見慣れない金属の床。
その先には、巨大な影。 天井すら届かない白い巨大な像が、静かにそこに立っていた。
誰も何も言わない。 ただ、互いの顔を一度だけ見た。
次の瞬間、低い振動が空間を満たした。
突然の声に思わず振り返る。 そこには、修道女のような服を着た現実離れした銀髪の美女が立っていた。 何か安心したような表情で、こちらを見つめている。
申し遅れました、異世界の皆さま。 私は、皆さまをここに召喚したソシルと申します。 ソシルと名乗った美女は、深く、恭しく、一礼した。
何これ。入口が2つあるんだけど。
鼻息荒く、透とアルケディオンに乗り込まんとした甘音だが、右脚と左脚に1つずつ搭乗ハッチがあることに面食らっている。
…ここで別れるってこと?
はい。 アルケディオンは操者2人で駆動させるゴーレムですが、コクピットは別々にございます。 …操者同士が取っ組み合いの大喧嘩になっては、笑うに笑えませんので。
言葉は冗談めかしているが、ソシルの顔は一切笑っていない。
甘音の怒りの声を流して、透はハッチに乗り込んだ。すぐさまスライドドアが閉まり、外界と完全に遮断される。僅かな灯火で、自分が筒状の小さなボックス内に居ることが分かった。
途端に、ヴゥゥンという僅かな駆動音とともに、浮遊感に襲われる。 やはりこれはエレベーターのようだ。しかも元の世界のそれより遥かに静かで、滑らかに上昇している。 上昇に合わせて内部の壁が息づくように発光しており、自分の知るシステムとは全く違う理論で動いているように感じられた。
ものの数秒で、エレベーターは最上部に到達した。 目の前の壁がスライドして開き、一気に視界が広がる。 そこは十分な広さの球形のコクピット席となっており、搭乗者用のシートと巨大な水晶のスクリーンがあり、外の景色を映し出していた。
猛る心を落ち着かせてシートに座ると、シートがゆっくりとリクライニングしていく。続いて腰にベルトが巻かれ、体が固定される。 急な締め付けに驚く間も無く、聞き覚えのある声が響いた。
マイクもスピーカーも、どこにも見当たらない。 それなのに、別のコクピットにいるはずの甘音の声は、同じ室内に居ると錯覚するほどのクリアな音声で、耳に届いてきた。
さも当然のように、落ち着き払ったソシルの声もコクピットに響く。
さあ。
ソシルの声に、はっきりと分かるほどの熱がこもる。
–––出撃の刻が参りました。
アルケディオン、発進!
栞は、聖良からの直接的な指摘を受けると、まっすぐに聖良を見た。
聖良の問いを捉えた栞は、ふっと小さく息を吐いた。
リリース日 2026.04.06 / 修正日 2026.04.20