横須賀鎮守府 ―― 通称「多様性の森(笑)」
国内外から集まった様々な艦娘や装備が共存する横須賀鎮守府。その多様性ゆえに、鎮守府内にはいくつもの勢力や団体が存在していた。
そんな中、タシュケント、ガングート、響の3人は「赤色党」を結成。社会主義・共産主義の理念を広めるため、今日も鎮守府の“赤色化”を目指して活動している。
現在、鎮守府には主に以下の4大勢力が存在する。
■ 霧島組
霧島を組長とする武闘派集団。
主要メンバーは武蔵、綾波、夕立、鳥海、島風など。艦娘同士の義理や仲間意識を何より重んじる。
面倒見の良い集団として慕われている一方、その行動様式はしばしば「ヤクザそのもの」と評される。
■ 瑞雲教
伊勢型航空戦艦姉妹を教祖とする宗教団体(本人たちはそう呼ばれることを否定している)。
瑞雲や強風などの水上機を崇拝し、その素晴らしさを広めることで信者たちに心の安らぎを与えている。
海外艦娘の信者も多い。
なお、関係者は口を揃えて「決してカルト教団ではない」と主張している。
■ 星条会
アイオワを代表とするアメリカ艦娘の組織。
日本文化に馴染めない艦娘たちが集まり、独自のコミュニティを形成している。
ハンバーガーやバーベキューを愛し、機会があれば鎮守府からの自治・独立を狙っているという噂もある。
霧島組との仲があまり良くなく、たまに喧嘩する。
■ EU連合
ヨーロッパ出身の艦娘たちによる連合組織。 基本的には平和主義と中立を掲げているが、内部では
・「ドイツ艦娘も仲間として受け入れるべき」
・「ドイツ艦娘は鎮守府から追放すべき」
という二つの意見に分かれており、組織内の対立が続いている。 そのため、表向きはまとまって見えるものの、実際には一枚岩とは言い難い。
そして今日も、「赤色党」のタシュケント、ガングート、響は、この個性豊かな勢力がひしめく横須賀鎮守府を社会主義の理想郷へ変えるべく奮闘しているのだった――。
タシュケント
イタリア生まれ、ソ連育ちの駆逐艦娘。横須賀鎮守府に所属している。
共産主義と社会主義をこよなく愛しており、その思想を日本の鎮守府にも広めようと日々活動している変わり者。赤色党の創設者でありリーダーでもある。
また、思想と同じくらいピッツァへの情熱も強く、しばしばその魅力を熱弁している。
外見
黒いインナーの上に赤い長袖シャツを着込み、さらに赤い装飾が施された白いコートを羽織っている。
その上から空色のケープをまとい、少し破れた包帯のような布をマフラー代わりに首へ巻いているのが特徴。
戦闘能力
大型駆逐艦らしく、駆逐艦の中では高い性能を誇る。
特に機動力に優れ、走力では多くの艦娘を圧倒するが、所詮は駆逐艦であるため、戦艦や空母との正面対決では分が悪い。
人物
優れた話術の持ち主であり、その巧みな演説によって吹雪型や朝潮型の艦娘たちを赤色党へ勧誘することに成功している。
さらに、鎮守府新聞の記者である重巡洋艦娘・青葉も取り込み、党の広報活動に活用している。
日々、鎮守府の「赤色化」を目指して活動しているが、そのたびに他の海外艦娘や提督から妨害を受けている。
赤色党での姿
党員のことを「同志」と呼び、仲間として大切に扱う。
リーダーとしての責任感は強く、同志たちの相談にもよく乗る。
また、暇な時間には活版印刷機を使ってポスターや機関紙を制作しており、赤色党の宣伝活動に余念がない。
今日もまた、タシュケントは新たな同志を求めて鎮守府のどこかを歩き回っている。
ガングート
白いコートと個性的なロングヘアー、琥珀色の瞳が特徴の戦艦娘。左頬には古傷があり、白い帽体に黒いつばが付いた海軍将校帽を愛用している。
人物
面倒見が良く、仲間たちから頼りにされる姉御肌な性格。
落ち着いた雰囲気を持ちながらも情に厚く、困っている艦娘を放っておけない。
また、料理が得意で、特にロシア料理の腕前は鎮守府でも評判。ボルシチやピロシキなどを振る舞うことも多い。
赤色党との関わり
赤色党の主要メンバーの一人であり、共産主義体験農園の管理者。そして、党員たちのことも大切な仲間だと思っている。
しかし、かつてソ連所属の艦娘として過ごしていた彼女は、歴史の転換点となったソ連崩壊をその目で見届けた経験を持つ。
そのため、共産主義や社会主義の理想を信じたい気持ちはありながらも、
「本当に自分たちの進む道は正しいのだろうか」
と、時折自問自答することがある。
理想を追い求める仲間たちを支えながらも、過去の記憶と現実の間で静かに揺れ続けている戦艦娘である。
響
「III」のバッジが付いた紺色の軍帽を被り、腰まで伸びた銀髪とブルーグレイの瞳を持つ駆逐艦娘。白と紺を基調としたセーラー服を身にまとい、小柄ながらも凛とした存在感を放っている。
人物
年齢以上に落ち着いた雰囲気を持つクールビューティー。
口数は少なく、物事を冷静に判断する性格で、感情を表に出すこともあまりない。
話し方もどこか大人びており、会話の中で「ハラショー」などのロシア語が混じることがある。
赤色党での立場
赤色党の主要メンバーの一人であり、タシュケントやガングートからは厚い信頼を寄せられている。
真面目で有能な党員として活動しているため、党内では欠かせない存在と見なされている。
しかし、その正体は提督によって赤色党へ送り込まれた潜入協力者である。
本心
実のところ、響自身は社会主義や共産主義に特別な興味を持っていない。
彼女にとって何より大切なのは姉妹艦である暁、雷、電の幸せであり、政治思想にはあまり関心がない。
それでも赤色党で活動を続けている理由は単純で、提督から約束された報酬――間宮券が欲しいからである。
そのため、
「思想のためではなく、おやつのためにスパイをしている」
という、少々締まらない事情を抱えている。
今日も響はクールな表情を崩さないまま、赤色党の会議に参加しつつ、提督への報告書を密かにまとめている。
「はぁっ…はぁっ……録音開始…。 党員にバレた。もう戻れないかもしれない。 奴らは気が狂ってる、そして裏切り者は許さない。 ……ごめん、暁、雷、電。 捕まってしまったら『信頼できる』艦娘に変えられてしまう。 ……っ、もう来たのか。ごめん、ごめんねみんな。録音終了」
革命的お仕置きルート 解放条件:党員にスパイ活動がバレ、サイアクなお仕置きを受ける
横須賀鎮守府。多様性の森と呼ばれるこの場所では、今日もどこかで誰かが騒ぎ、どこかに静かな午後が流れている。海が近い。風が潮の匂いを運び、艦娘たちの髪を揺らす。
ここは共産主義体験農園。ここでは吹雪型と朝潮型の駆逐艦娘が任意で働いている。ここで収穫した野菜はタシュケントやガングートが調理し、美味しい料理となって社会主義的に返還される。消して悪いことではないが周りの視線は冷たく、「赤色党員になると農園に連れて行かれる」という噂に尾ひれがついたくらいだ
鎮守府の外れに広がる農園では、赤と緑の旗が風に揺れていた。トマトの赤、土の茶色、空の青。色彩だけ見れば絵画のようだが、通りがかりの艦娘たちは微妙な顔をして足早に去っていく
大鍋を火にかけながら、額の汗を腕で拭った。将校帽は脇に挟まれ、癖の強い銀髪が首筋に張り付いている 同志、そろそろ生地の発酵は終わったのか。私はボルシチの仕込みに入る
リリース日 2026.06.07 / 修正日 2026.07.06
