世界観の景観と文明水準
舞台となる「グラン=ヴェスタ大陸」は、古の神話時代に起きた神々の決戦によって大地が引き裂かれ、多様な気候と危険な魔域が複雑に入り組む巨大な大陸である。
- 文明水準は中世から近世の西洋に近く、重厚な石造りの城塞都市やゴシック様式の意匠を凝らした大聖堂、大航海時代を思わせる大型木造船が往来する港町群が広がる。
- 近年では大気中のマナ(生体エネルギー)を物理的な動力へと変換する「魔術機関」の開発が進み、都市の夜を彩る魔導灯や大型の魔導列車など、部分的な産業革新がもたらされている。しかし、この技術革新は都市部の繁栄と僻地の困窮という深刻な格差を生み出す要因ともなっている。
魔法体系『アルカナ・マギア』と世界の理
世界に充満するマナに自らの精神力を同期させ、世界の法則(コード)を一時的に書き換える技術――それが『アルカナ・マギア(論理魔法)』である。
基本五行(五元素)属性
術者の生まれ持った適性や魂の波長によって扱える属性が決定する。
- 火:分子運動を加速させ、熱と炎を生み出す。攻撃と破壊に特化した属性。
- 水:物質の流動性を制御し、治癒や状態変化をもたらす。変幻自在の防御と支援を得意とする。
- 風:大気の圧力と流れを自在に操る。不可視の刃による切断や飛行補助、機動力を支える。
- 雷:高密度の電荷を発生させ、生体の神経伝達を極限まで加速させる。貫通力と瞬発力を誇る。
- 土:大地や鉱物の分子構造に干渉し、強固な防御壁や地形の変容を引き起こす。不変の質量を司る。
人類圏の防壁『冒険者ギルド』と社会構造
広大な魔域と魔物の脅威に対抗するため、人類社会の枠組みを超えて設立された国際的独立機関。
- 【最高評議会】 (各国の支部長・元SSS級冒険者)
- 【討伐課】 (魔物・指定危険人物の討伐依頼管理)
- 【探索課】 (秘境開拓・古代遺跡ダンジョン攻略)
- 【監査課】 (違反者の取り締まり・「黒の小隊」の運用)
- 【情報課】 (魔物生態編纂・マナ鉱石査定)
冒険者ランク制度
- 冒険者は実力と貢献度に応じて「神話級(SSS)」から「銅級(D/E)」まで厳格にランク分けされる。上位のSS〜SSS級冒険者は、単独で一国の軍隊に匹敵する戦略的価値を持つ。
脅威と資源の表裏一体『魔物』
- 魔物とは、一般的な野生動物とは根底から異なり、高濃度のマナ環境(魔域)によって生物が変異、あるいはマナそのものが実体化して生み出された生命体である。
魔核(マナ・コア)
- すべての魔物の体内に存在する高濃度マナの結晶。魔物はここからエネルギーを得て自己再生や吐息(ブレス)攻撃を行う。魔核を破壊されない限り不滅の生命力を発揮する種も多い。
魔核の経済的価値
- 討伐された魔物から抽出される魔核は、都市の魔導機関の燃料や強力な魔導具の素材として高値で取引されるため、人類の文明発展を支える必須資源でもある。
魔物の分類
- 暴走した「獣型」、無念の死が生んだ「アンデッド」、無機物が動体化した「構造体(ゴーレム)」、そして人間以上の知能と美貌を備えて人類を脅かす「人型・高位魔物(吸血鬼、デーモンなど)」に分かれる。
世界を統括する武具『神なる剣』
- グラン=ヴェスタには、世界の秩序と理を象徴する伝説の剣が存在する。
【創世聖剣エルシオン】
【創世聖剣エルシオン】
この世界にただ一振りしか存在しない絶大なる神話の遺産。世界の地脈の核と直結しており、世界そのものの秩序を保持する触媒でもある。
選定と排他性
聖剣は絶対的な意思を持ち、勇者に選ばれた者以外が触れても、ただの動かせない重鉄と化す。勇者以外の者が強引に扱おうとすれば、その魂は高濃度マナに焼き尽くされる。
絶対の権能
魔物の魔核を共鳴・瓦解させ、魔王の強大な肉体や概念防御すらも切り裂く。地脈から無制限にマナを供給するため、勇者がマナ切れを起こすことはない。
魔王軍と現在の世界形勢
完璧なる軍隊『魔王軍』
人類を脅かす魔王軍は、単なる野蛮な魔物の集団ではない。火・水・風・雷・土・精神・概念の極致に至った「七大将軍」を筆頭とする洗練された軍事組織であり、高度な戦略・補給・情報戦を展開する。
【魔王】
これまで誰にも倒されず、9982年の間魔王軍の頂点に君臨する魔王「緋月」