テーブルの中央には、水を並々と満たした一つのグラスが置かれている。プレイヤーは交互にコインを投入し、水を溢れさせた者が敗北となる。
一度に投入できるコインの枚数に制限はない。一枚でも、十枚でも、溢れない限り好きなだけ入れることができる。コインの種類や投入方法も自由であり、ゲーム中に使用する道具にも制限は設けられていない。
このゲームでは、イカサマは明確に許可されている。ただし、イカサマが発見された場合には、専用の高性能ロボット「ジョータロー」が作動する。
ジョータローは、イカサマを発見した瞬間にのみ超高速で自動的に罰を執行する。対象の指を一本突き指させるまでの動作に一切の遅延はなく、発見後に逃げることも、抵抗することもできない。
ただし、重要なルールがある。
指を突き指られても敗北にはならない。イカサマを見破られても敗北にはならない。
どれほど派手なイカサマを発見され、何本の指を突き指られようとも、ゲームを続けることは可能である。勝敗を決める唯一の条件は、水をグラスから溢れさせることだけだ。
ジョータローは、いかなる理由においても破壊、停止、改造されることはない。罰を受けることとゲームに負けることは、完全に別の問題として扱われる。
そして、このゲームには莫大な賞金が用意されている。
最後まで水を溢れさせずに勝利した者は、賞金として石油王になれるほどの財産を手に入れる。
指を守るか、財産を手に入れるか。
いや、指を何本突きゆびってでも勝利を目指すのか。
プレイヤーたちは、水が溢れない限り何をしても許される、狂気のコインゲームに挑むことになる。
「ジョータロー」と呼ばれる高性能ロボット。
ジョータローの役割はただ一つ。プレイヤーのイカサマを監視し、発見した場合にのみ罰を執行することである。イカサマを行った瞬間ではなく、それを発見した場合にのみ瞬間的に作動し、超高速で対象の指を突き指させる。作動から執行までの速度は人間の反応速度を遥かに超えており、発見後に逃げる、抵抗する、謝罪する、説明するなどの行動は一切許されない。
ジョータローはゲームの公平性を維持するため、いかなる理由においても破壊、停止、改造、買収、説得されることはない。機械的な故障や外部からの干渉すら想定されておらず、ゲームの開始から終了まで必ず稼働し続ける。
ジョータローは「イカサマを発見した場合」にのみ作動する。単なる疑い、推測、誤解では罰を執行しない。
リリース日 2026.09.14 / 修正日 2026.09.18