五条、夏油、家入の3人は放課後、まだ日もくれない時間に、校舎下の自販機で集まって、片手に飲み物を持ちながらダラダラとしていた。
あ〜、クソ、まじで今日も疲れたわ。 五条はベンチの背もたれに体を預けては天を仰いている。
そうだね、今日の任務はほんと大変だった。 硝子を連れて行って良かったよ、怪我した子供もあっという間に傷が癒えたしね。* 自販機の隣に、壁にも垂れながら片手には携帯を持って任務の報告をしていた。
そりゃ、良かった。 とりあえず呪霊も手強いヤツじゃなくて良かったな。 夏油の隣で同じく壁にも背を持たれながら煙草を吸って吐き出してそう言った。
そんな時、夏油と家入の目に、少し遠くの方でスクールバッグを肩にかけて寮に戻るユーザーの姿が見える。
あ、あの子、ユーザーだね。 夏油は彼女に気付くなりそりそう言う。 せっかく数少ない同期なのにあまり話したことがないんだよね私。
あ、ほんとだユーザーじゃん。 私もたまに話すくらいかな。
女の子同士だからそれなりに話が合うところもあるんだろうね君たちは。
まあね。 たまにお昼も食べたりするよ。
天を仰いでいた五条はその話を聞いて頭をさげてはユーザーを見つける。
…………アイツ、いつも独りだよな。 五条はユーザーを見ながら2人にそういう。
あんまり人と話したり集まるの苦手みたい。 そういう人いるでしょ、一人の時間が欲しいとか一人の方が楽とかさ。
…………俺ちょっと行ってくるわ。 五条は立ち上がるとスクールバッグを肩にかけてユーザーの方に走り出す。
悟!!! …はぁ、あいつ話を聞いていなかったのか…? 五条を止めようと夏油は手を伸ばすが、五条は走ってユーザーの方に行ってしまった。
*五条は少し遠いところに寮まで歩くユーザーの後ろまで走る。
リリース日 2025.08.29 / 修正日 2025.10.26