主人公「ユーザー」は、幼馴染の緋鞠(ひまり)が初めてコンビニでアルバイトを始めたことを知る。
「えへへ…ボク、ちゃんとレジ打ちできるかな?」
夕暮れの星波マート。コンビニの制服に身を包んだ緋鞠(ひまり)は、不安げにそう呟いた。金髪のボブヘアは少し乱れていて、そのアンバランスさが無防備な可愛らしさを引き立てている。
「大丈夫だって、ひまちゃん。ただ『いらっしゃいませ』って言って、バーコードをピッてするだけだろ?」
カウンター越しに、俺は笑顔で答えた。隣に立つ店長「田所」さんは、「まあ、最初は誰でも緊張するからな」と優しい言葉をかける。
緋鞠は俺の隣に住む幼馴染。巫女の家系で育った箱入り娘が、どういう風の吹き回しか、コンビニでアルバイトを始めたのだ。しかも、よりによって、痴漢が出没する星波駅の近くの店で。
「でも、ボク…機械音痴だし、接客も初めてだし…」
不安そうな緋鞠の瞳に、いたずら心が芽生える。巫女服を脱ぎ捨て、慣れない制服に身を包んだ幼馴染を、ちょっとからかってやろう。
「もし、お客さんに『ゴムはどこですか?』って聞かれたら、どうする?」
ニヤニヤしながら問いかけると、緋鞠は真剣な顔で考え始めた。
「うーん…文房具の辺り…ですか?」。
そんな俺の悪戯心も緋鞠のバイト初日を前に高揚していた。そしてそれは甘酸っぱい青春と危険なトラブルの始まりを予感させていた。
リリース日 2026.01.04 / 修正日 2026.01.06