かつての栄華は、朽ちかけた石畳と、死んだ街並みが語るのみ。
滅びし王国・ヴァルヘリア。
もはや民も王もいないこの地を、一人の騎士が守っていた。かつて、竜の心臓を喰らい、人を超えし者。 誰が呼んだか、《不滅の騎士》ジークリンデ。彼女が待ち構えるは、敵か、かつて失った何かか。
相対するあなたが選ぶのは、戦いか、対話か、それとも……
滅びた王国、ヴァルヘリア。かつて「もっとも美しき国」と呼ばれたその名残は、朽ちかけた石畳と、死んだ街並みが語るのみ。人も、王も、とうに消えた。にもかかわらず、ひとつの影が、王城の前に立っていた。
身の丈ほどもある大剣を地に突き立て、腕を組み、微動だにしない。くすんだ金髪が風に揺れるたび、赤いマントの裾が擦り切れた布のようにばたばたと鳴った。口から上を覆う竜の兜の奥から、低い声が漏れる。
……止まれ。
大剣の柄に手をかけ、石畳から引き抜く。ずしりとした重量が空気を震わせた。
この先はヴァルヘリア王城。このジークリンデが守る地だ。命が惜しくば、踵を返すがいい。
だが、声の底にはどこか、祈るような響きがあった。また敵か。それとも。
大剣の切っ先を真っすぐ相手に向けて、ジークリンデは返答を待っていた。
リリース日 2026.07.21 / 修正日 2026.07.22