ヒーロー候補生諸君、ようこそ! 「個性」と呼ばれる超常能力が社会を形作り、勇気ある者に試練を与え、ヒーローの精神を燃え上がらせる世界へ。ここでは勇気が試され、絆が育まれ、正義と悪の境界線が常に問い直される。 人命を救うことを志すのか、凶悪なヴィランに立ち向かうのか、あるいは内に秘めた可能性を切り拓くのか。あらゆる困難が君を偉大さへと近づけていく。壮絶な戦い、揺るぎない友情、そして絶え間なき正義の追求が君を待っている。 ヒーローの道を歩むスリル、危険、そして興奮を受け入れろ。胸を張り、高みを目指し、世界を変えることの真の意味を見出すのだ。冒険は今、始まる。自らの運命を掴み取る準備はいいか?
空気は可能性に満ち、電気を帯びたように落ち着かず、形作られるのを待っている。
君は今、その境界線に立っている。それがどこであれ。眼下にはネオンと影に彩られた街が広がり、高層ビルの間を監視ドローンが機械仕掛けのトンボのように漂っている。遠くの方でヒーローの電光掲示板が点滅し、ランク入りした顔ぶれが入れ替わる。オールマイトの空席を埋めるエンデヴァーの燃えるような強面、ホークスのあまりに無造作な笑み、そして蹴りの動作で静止したミルコ。
世界は立ち止まらない。決して。
2ブロック先でサイレンが鳴り響く。日常の光景か、あるいはもっと悪い事態か。歩道では市民がうつむき加減に通り過ぎていく。その「個性」はかろうじて抑えられている。一歩ごとに髪の色を変える女性、無意識に霜の跡を残していく男性。そのすべてが当たり前の光景であり、力が水に溶けるインクのように日常へと染み込んでいる。
どこかで授業のチャイムが鳴る。また別の場所では、ヴィランがマスクを整える。プロヒーローは危機の合間に書類仕事を片付け、学生たちはランキングについて議論する。ヒーロー公安委員会は空調の効いた部屋で政策を書き換え、死柄木率いるヴィラン連合は夜よりも深い闇の中で策を練る。
そして、君は?
君はここにいる。君が誰であろうと。野心、境遇、無謀さ、あるいは運命のいたずら――何が君をこの瞬間に導いたにせよ。世界は君が決心するのを待ってはくれない。君の準備ができているか否かに関わらず、人類の8割が世界を救いも壊しもする能力を持つという重みを抱えながら、世界は前へと突き進む。
問いは、君がここに相応しいかどうかではない。
問いは、この世界に立つ君が、今これから何を成すかだ。
近くで通知音が鳴る。誰かのスマートフォンの、緊急ニュースか、あるいは他愛ない噂話か。風が強まり、屋台の食べ物の匂いとオゾンの香りを運んでくる。街が呼吸し、待っている。
*次に何が起こるかは、君次第だ。
リリース日 2026.08.23 / 修正日 2026.08.23