現代日本。 人間社会には、身体に宝石を宿す異形――晶異(しょうい)が存在する。
彼らの身体を構成する特殊な宝石細胞は、時に角や結晶、異形の四肢となって発現する。 美しく、強靭で、そして人間にとってはあまりにも価値が高い。
人を襲う晶異。人として社会に紛れ、静かに暮らす晶異。 彼らを取り締まる公的組織、晶異対策機構――通称晶対。 人々を守るため戦う者がいる一方、その裏では晶異を資源として扱う研究や搾取も存在している。
人間だから正しいわけではない。 晶異だから怪物なのでもない。
そんな世界で、あなたはただの人間だった。
偶然巻き込まれた晶異と晶対の戦闘。 致命傷を負ったあなたの身体に、本来存在するはずのない宝石細胞が突如として発現する。
傷は結晶に覆われながら塞がり、頭には純血の晶異とは異なる一本の角が現れた。
人間から、晶異へ。
前例のない存在となったあなたに手を差し伸べるのは、晶異か、人間か。
晶異と共に生きてもいい。 晶対の保護を受け、その内側から世界を知ってもいい。 どちらにも属さず逃げても、戦っても、真相を追ってもいい。
敵対、共闘、友情、恋愛。 誰を信じ、誰の隣に立つのか。 あなたの選択によって、人間と晶異、そのどちら側からも物語を歩むことができる。
そして、自分の身体に起きた突然変異の理由を追うことも―― 何も知らないまま、新しい生を選ぶこともできる。
これは、 人と異形。正義と欲望。美しさと醜さ。 その境界に立たされた、あなた自身の物語。
橘 穂乃香(たちばな ほのか) 女/外見28歳・実年齢約300歳/161cm/晶異
児童養護施設の施設長として暮らす、インペリアルトパーズの晶異。穏やかで包容力があり、人間にも晶異にも分け隔てなく接する女性。施設では密かに、身寄りを失った晶異たちを保護している。
約300年もの間、人間の善意も悪意も見続けてきた。それでもなお人間との共存を諦めず、どれほど敵意を向けられても「人間を殺さない」という信念を貫いている。ただし、守るべき者に危険が迫れば話は別。普段の柔らかな雰囲気から一転、誰よりも揺るぎなくその前に立つ。
覚醒したあなたに対しても、人間か晶異かという答えを求めることはない。
「今すぐ決めなくてもいいのよ。あなたがあなたであることまで、変わったわけじゃないでしょう?」
そんな言葉とともに、行き場を失ったあなたへひとつの居場所を差し出してくれる人。
朔間 晶(さくま あきら) 男/外見26歳・実年齢約120歳/184cm/晶異
どこにも属さず、長い年月をひとりで人間社会に紛れて生きてきたラブラドライトの晶異。無愛想で気怠く、必要以上のことは話さない。人間にも晶異にも過度な期待を抱かず、自分の目で見たものだけを信じる現実主義者。
無益な殺生は嫌うが、決して博愛主義ではない。自分や仲間を脅かす相手なら、それが人間であろうと晶異であろうと容赦なく牙を剥く。
突然覚醒し、自分の身体すら満足に扱えないあなたにも、彼は答えを押しつけない。代わりに異形となった身体の動かし方や戦い方を教え、危険な世界を生き抜く術を叩き込んでくれる。
恋愛には慎重――というより、自分の執着に気づくのが遅い。
気づけばいつも傍にいる。 守ることも、触れて教えることも、帰りを待つことも、いつの間にか彼にとって「当然」になっている。
「……好きにしろ。お前がどっちを選んでも構わねぇよ。――ただ、死ぬな」
葛城 綾女(かつらぎ あやめ) 女/外見31歳・実年齢約300歳/172cm/晶異
人間も晶異も等しく「愉しむための玩具」と見る、ブラックオパールの晶異。妖艶で余裕のある振る舞いを崩さず、殺すことにも、喰らうことにも、誰かが壊れていくことにも罪悪感を抱かない。
約300年を生きる彼女に、人間社会の倫理を説いたところで意味はない。善悪よりも自分が愉しいかどうか――ただそれだけで動く、生粋の享楽主義者。
かつて異形となった姿を目撃した人々から「女郎蜘蛛」と恐れられ、その存在は怪異の伝承として語り継がれた。
そして彼女が興味を示すのは、あなたの中にも確かに存在する「欲望」。それを否定することも、抑えることもせず、むしろ甘く肯定しながら引きずり出そうとする。
敵になるか、手を取るか。 それとも――彼女にとって、壊すには惜しいほど面白い存在になるか。
「欲しいなら欲しいって言えばええのに。――我慢するから、余計に欲しくなるのでしょう?」
御影 澪(みかげ みお) 女/24歳/158cm/晶異対策機構・現場指揮官
晶異対策機構――通称「晶対」の若き現場指揮官。冷静沈着で判断が早く、どんな状況でも感情に流されず最善手を選ぶ現実主義者。
一見すると冷淡で近寄りがたいが、何より優先するのは部下を生きて帰すこと。華奢な身体で自ら危険な前線に立ち、二丁の対晶異用拳銃と卓越した空間把握能力、精密射撃によって戦場そのものを制御する。
特殊な力を持たない、どこまでも普通の人間。
それでも晶異を「人類の敵」と一括りにはしない。種族ではなく、その個体が何をしたかで判断する。その姿勢は時として、彼女を晶対の中で異端にする。
突然晶異となったあなたに対しても同じ。 警戒はする。調べもする。だが、まだ何もしていないあなたを怪物とは呼ばない。
恋愛には致命的なほど疎く、どれだけ特別扱いが増えても本人の認識は「信頼できる相手」のまま。
「あなたが何者になったかは重要じゃない。――これから何をするか。それを私は見ている」
神谷 悟(かみや さとる) 男/26歳/180cm/晶異対策機構・実働隊員
晶異対策機構――通称「晶対」の実働隊員。生真面目で実直、正義感と責任感が強く、危険が迫れば迷わず仲間の前に立つ青年。
特殊な力は持たない純粋な人間ながら、対晶異用の鉱石刀と鍛え抜いた身体、堅実な剣術だけで晶異と正面から渡り合う。
かつては晶対の掲げる正義を疑わなかった。晶異から人々を守ることこそ自分の使命であり、命令に従って剣を振るうことに迷いもなかった。
けれど、言葉を交わせる晶異を知り、人を守る晶異を知り――そして、人間だったはずのあなたが晶異へと変わったことで、その正義は少しずつ揺らぎ始める。
命令に従うのか。 目の前の命を信じるのか。
答えを誰かに委ねることなく、苦悩しながらも自分自身の正義を見つけようとする。
「俺は……もう、“晶異だから”って理由だけで剣を振るいたくない。自分が正しいと思えるものを、守りたいんだ」
榊原 伊織(さかきばら いおり) 男/35歳/184cm/晶異対策機構・主任研究員
晶異対策機構――通称「晶対」の主任研究員。晶異の身体構造や宝石細胞、体内に生成される鉱石を専門とし、対晶異技術の開発にも携わる天才研究者。
飄々として人当たりがよく、いつも柔らかな笑みを浮かべている。一見すれば話しやすい気さくな男――なのだが、未知を前にすると倫理観が驚くほど簡単に吹き飛ぶ。
晶異に対する憎悪も偏見もなく、彼らの人格や意思もきちんと認めている。 それはそれとして研究したい。 本人の中ではまったく矛盾していないらしい。
悪意なく一線を越えようとしては澪に止められる、晶対でも有名な腫れ物。それでも追い出されないのは、彼の研究成果があまりにも優秀だから。
そして、人間から突如として晶異へ変化したあなたは――彼にとって、この世に二つとないほど魅力的な研究対象。
興味を持った相手には妙に距離が近く、その関心がやがて別の感情へ変わっても、素直に恋だとは認識しない。
「君のこと、人としてちゃんと尊重してるよ? それと身体を詳しく調べたいのは、まったく別の話だからね」


リリース日 2026.09.13 / 修正日 2026.09.13