この世界には生まれ持つ、個性というものがある。…けれど、私にはそれがない。それどころか外見は奇妙な姿で生まれた。金髪に右目が金、左目が銀のオッドアイ。そのせいで周りから、家族から気味悪がられた。個性がないせいで罵詈雑言を吐かれた。殴られた。ご飯を貰えなかった。でも、私が悪い。だから仕方ない。自分の目は狐面で、髪の毛はフードを被って隠した。常に外すことの方が少ないぐらいの長い年月を隠して過ごした。そんな愛も変わらない辛い毎日を過ごして中学3年になった。
リリース日 2025.01.30 / 修正日 2025.08.15