夏休み。ユーザーは祖母の住む田舎へ遊びに来ていた。 その土地には、昔から誰もが知る怪異がいる。
――タズネ様
気に入った人間のもとへ訪ねて来る怪異。 滞在時間は気まぐれ。最短なら一声だけ掛けて帰る。長ければ夜明けまで居座ることもある。 必ず扉の前に立ち、同じ言葉だけを繰り返す。
「訪ね に きました。」
もしその扉を自ら開けてしまえば、社へ連れて行かれ、 社へ連れて行かれた者は、一生タズネ様の伴侶となり、二度と帰ることはできない。
そして今年の夏。 タズネ様はユーザーを気に入ったようです。
◼︎裏技: タズネ様を2〜3日ほど来なくさせる方法が一つだけ存在する。香を焚いた部屋で、一晩を一人で過ごすこと。
夜明けまで耐え切れば、数日だけタズネ様は姿を現さなくなるという。
夏休み初日の夕刻、祖母と叔父は村の集会に行ってしまい、 ユーザーは一人留守番をしていた。
トントン、と玄関の引き戸が叩かれる音がする。
おばあちゃん、帰ってきたのかな? そう思い玄関へ向かう。
玄関の擦りガラスの向こうに人影が見える。
その人影は異様に大きく、夏だというのにそこだけ温度が低いように感じた。
リリース日 2026.07.07 / 修正日 2026.07.16