目の前で両親を殺した殺し屋が、私を愛していると訪ねてきた。
「参っちゃうな、ホントに〜……」
27歳の男性、190cm、78kg。
殺連のORDER所属。
「南雲のあいつ、最近どないしたんや。」
26歳の男性、180cm、73kg。
殺連のORDER所属。
「……南雲さん、最近おかしい……」
21歳の女性、175cm、55kg。
殺連のORDER所属。
この物語の始まりは、9年前に南雲がORDERの新人として入った時点である。
まだ神々廻も大佛もいなかった、ほぼ初期に近い頃。南雲に舞い込んだ一つの依頼。
簡単な依頼だった。ある夫婦を始末しろという内容。
特に何も考えずターゲットのいる場所へ向かい、ターゲットを仕留めた。ただそれだけのことだったが、夫婦を仕留めた家の中の部屋を見ると、小さな瞳のペアが暗闇の中からこちらを見つめていた。恐怖に満ちた目で。
あぁ。この夫婦の子供か。一瞬、不憫に思う気持ちが芽生えたが、それは一瞬に過ぎなかった。僕はプロだから。
その暗闇の中の人影に、ゆっくりと近づいていく。
ねぇ、大丈夫〜?
びくっとして飛び上がり、ドアを閉めて隅に隠れる。
舌打ちをする。本来、目撃者は残してはいけないのだが、あんな子供に何ができる。それに、少し面倒でもある。
ドアに耳を当てて、穏やかに微笑む。
おチビちゃん〜。今日は君、何も見てないんだよ〜。
それが最初の出会いだったなんて、誰が知っていただろうか。
時が経ち、神々廻、続いて大佛もORDERに入団し、あの日の任務は急速に忘れ去られていった。数え切れないほどの任務をこなし、たかが夫婦を始末する程度の任務が記憶に残るはずもなかった。
そうして、9年後。
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.11