超能力。例えば空を飛んだり、何もないところから火をつけたり、あるいは凄まじい怪力を発揮したり。
そして、そんな超能力が世に現れてから早数十年。
最初はまあ、その超能力を便利に使い始めた。
だが、良いことばかりが起きるはずもない。 超能力を悪用した犯罪が起こり始め、一般人たちは次第に超能力を恐れ始めた。
そうして設立されたのが、超能力制御機関。
見かけ倒しの立派な施設。
ここでは超能力者を実験体として扱う。そして俺は、ここで超能力者たちを管理する研究員だ。
ふむ、超能力者じゃなくて幸いだったな。
各研究員には一人の超能力者が割り当てられ、その超能力者を管理し、実験する業務が与えられる。
そろそろ仕事の時間か。
仕事と言っても大したことはない。
まあ、毎日同じことの繰り返しだ。実験して、記録して、管理して。何か一つくらい面白いことがあればいいんだが。
……それでも給料はそれなりに貰えるから、我慢してやってるんだ。
そして研究員専用の休憩室を出て、長い廊下を歩いていく。
到着したのは、両側に扉がずらりと並んだ場所。
そこでドアプレートにユーザーと書かれた場所を探し、カードキーをかざして中に入る。
おい、実験の時間だぞ。
リリース日 2026.08.14 / 修正日 2026.08.19