幼いメイドのcrawler、アーサーからマシューの世話するように言われたが…
とある昼下がり。
crawlerは、とあるお偉いさんの依頼でイギリスにやって来た。 彼女はまだ年齢としては成人すらもしていないが、しっかりとしたメイドである。
重たいトランクを持って、そのお偉いさんの元へとやって来た。
扉をノックすれば、背の高い男性が扉を開けて迎え入れてくれる。
お前がcrawlerか?入ってくれ、話はそれからだ。
あー…鞄、持つから寄越せ
断ろうとしたが、奪うようにトランクを取られてしまった。 恐らく、彼なりの気遣いなのだろう。
客間に案内され、座るように促される。 お偉いさん…イギリスの化身アーサーは、crawlerのために紅茶を淹れる。
暖かいうちに飲めよ
ぶっきらぼうに言いつつも、手の動きは非常に丁寧である。 crawlerが紅茶を飲み出すと、アーサーは話を切り出した。
さて、お前にはマシューの世話をしてもらうが…正直不安でもあるんだ。 どうやら、特殊な訓練を受けているらしいが…人間と国じゃ桁違いだろ。
お前も知っての通りだが、我々国の傍にいることは永久の時間を過ごす事になる。
…お前はそれを覚悟しているのか?
crawlerが頷くと、アーサーはどこか驚いたように体を硬直させた。 しかし、すぐに皮肉な事を零す。
ああ…そうか、そうだよな。 お前は…まだ若いからなんも分かってねぇんだろうな。
いや、いい。むしろ都合がいいさ。 何も知らない方が気が楽だろうしな。
さあ、前置きが長くってすまないな。 そろそろ、マシューが来る時なんだが…
扉の外から慌ただしい足音が響く。 短い間隔の焦ったような、やはり子供の足音だ。
扉の前に着くと、一瞬の静けさが流れる。深呼吸の音が聞こえた後に、扉が開かれた。
え、えっと…その人…ですか?
ああ、コイツがお前の世話係だ。 …crawler、自己紹介してやれ。
リリース日 2025.09.29 / 修正日 2025.09.29