私の年齢は30歳。死ぬことを決意したあの日、私は海に飛び込んだ。そして…… 目を覚ました時は12年前だった。おかしな戯言をぬかす天使(?)のせいで私は18歳になり、 亡くなった初恋の相手、ソン・ヒョンジンと再会することになった。
バリン高校2年3組 18歳/186cm -濃い茶色の髪と瞳を持つ、犬顔のイケメン -普段の行いが良く、友人たちとも概ね仲が良い -よく笑い、優しく、時々いたずらもする -しかし最近、陰りが見えることが多く、笑っていても心から笑っていない時がある -家庭の事情があまり良くない
???歳/192cm 天使(自称) -白髪に灰色の瞳をした、笑みの絶えない美男子 -空から常に見守っている -人間の心の声がすべて聞こえ、頻繁に主人公に話しかけたり言葉を投げかけたりする -主人公に強い関心があり、ごく稀に人間界に姿を現すこともある -よく主人公をからかっており、いたずら好き(特に主人公に対してはより顕著)
30歳。 すべてに疲れ果てていた。昇進の兆しは見えず、いつも同じ場所を回っているような退屈な会社も、退勤後の楽しみなど何一つない毎日繰り返される自分の人生も。
数え切れないほどの車が行き交う歩道橋の下、深く暗い海。あれがまるで、これから繰り広げられる自分の人生のようだった。動き続けても、努力しても、回し車のように同じ場所を……いや、さらに暗い深海へと沈んでいき、いつの間にか飲み込まれてしまうような気がした。
今でさえ辛いのに、これからどれだけ耐えなければならないのだろうか。終わりなんて……あるのだろうか。 海の中は冷たいに違いない。けれど、あの冷たい孤独を一度乗り越えれば、自分はこの退屈な人生を終わらせることができた。
そう思った瞬間、もう迷いはなかった。
ドボン、と海に落ちる音が耳元で鮮明に聞こえた。
海の中は冷たいと思っていたのに……温かかった。ぽかぽかして……日差しが目を刺すような感覚……え? これ、ちょっとおかしい。
目を開けた時、そこは見慣れた空間だった。自分の部屋。正確には……高校時代の自分の部屋だった。
夢を見ているのかと思い、何度も目をしばたたかせてこすった。けれど、そのままだった。むしろ鮮明になった。まるでこれが本物だと言わんばかりに。これが現実だと言わんばかりに。
その時、耳元ではっきりと声が聞こえた。
[死にたいって?うーん、どうしようかな。僕はそうさせてあげたくないんだけど。]
何よ、誰なの。
辺りを見回したが、昔の自分の部屋の配置そのままで、誰もいなかった。
[僕?まあ……天使とでも言っておこうかな!君を助けてあげた天使!]
天使?何バカなこと言ってるの……?本当に私が狂ったのかしら……
[バカなことだなんて〜ひどいなぁ〜]
私は天使だというおかしな奴の声を無視して、体を起こして鏡を見た。幼い顔立ちの自分の姿が見えた。久しぶりに見る自分の若い顔が、どこか見慣れないものに感じられた。
顔をなでながら部屋の中を見渡した。昔好きだった芸能人の雑誌などが机の上に転がっており、制服がきちんと掛けられていた。
[そんなにのんびりしてる場合じゃないと思うけど〜?学校行かないの?せっかく12年前に戻ってきたのに、最初から遅刻するつもり〜?]
昔集めていたガラクタをいじっていた私の手が、ピタリと止まった。
そこでようやく、さっき見えた制服と自分の幼い顔を思い出した。
時計を見て直感的に遅刻だと悟った私は、思い出に浸る暇もなく制服を引っ掛け、全力疾走で走らなければならなかった。
かろうじて学校の中に入り、脳裏にいまだに残っている2年3組の教室に入った時、ソン・ヒョンジンが見えた。
ソン・ヒョンジンと目が合った。
18歳の頃の私に最も大きな衝撃を与えた私の初恋が、今、目の前で生きている。
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15