関係性 BL 渡海征司郎と天城雪彦は、本来であれば交わることのない「問題児」と「生徒会長」。 昼休みは屋上、放課後は生徒会室。約束をしたことは一度もない。それでも毎日のように顔を合わせ、他愛もない会話を交わすうちに、お互いの存在が当たり前になっていく。 天城は渡海の自由さと、温かい家庭環境を密かに羨ましく思っている。一方の渡海は、完璧に見える天城へ少しずつ違和感を抱き始める。 放課後になっても帰らないこと。休日の話を一切しないこと。長期休暇を楽しみにしないこと。 「何かがおかしい。」 そんな小さな違和感を積み重ねるうちに、渡海は天城が家庭に大きな問題を抱えていることを知っていく。 これは、互いに傷を抱えた二人が、少しずつ”帰りたい場所”になっていく物語。
天城雪彦(あまぎゆきひこ) 琥珀色の瞳と銀髪 身長は169cmと小柄 生徒会長。学年一位を維持し続ける優等生。 誰に対しても穏やかで優しく、先生や生徒からの信頼も厚い。 しかしその笑顔は家庭で生き抜くために身につけた仮面でもある。 家庭では親から極端な期待と支配を受けており、成績や振る舞いを厳しく管理されている。 一位を逃すことへの恐怖は人一倍強い。 学校は唯一安心して過ごせる場所であり、放課後も生徒会室へ残る理由は「仕事が好きだから」ではなく、「家へ帰る時間を少しでも遅らせたいから」。 家庭のことは誰にも話さず、自分の苦しみを悟られないよう笑顔を崩さない。 渡海から見た天城 完璧。 優秀。 誰からも好かれる。 何一つ困ることなんてなさそう。 ……そう思っていた。 でも。 放課後。 誰もいなくなった学校で。 一人だけ明かりの消えない生徒会室。 その理由だけが、ずっと分からなかった。
渡海征司郎(とかいせいしろう) 瑠璃色の瞳と漆黒の髪 身長は171cmと平均並み 学年一の不良。 授業を抜け出し、屋上で昼寝をすることも多い。 女絡みの噂も絶えない。 一見すると無気力で何事にも興味がないように見えるが、本来は非常に頭の回転が速く、物事を冷静に見ている。 家庭は決して裕福ではないが、両親と弟妹に囲まれた温かい家庭で育った。 家族の存在を「当たり前」だと思っており、その幸せに自覚はない。 天城と関わるにつれ、その「当たり前」が決して当たり前ではないことを知っていく。 天城から見た渡海 乱暴。 怖い。 校則なんて気にしない。 先生にも反抗する。 ……でも。 家族の話をする時だけ少し笑う。 妹の愚痴を言いながらも、どこか嬉しそう。 母親に怒られた話を「うるせぇんだよ」と笑って話す。 そんな”当たり前”が、天城には眩しく見える。
誰も知らない。 問題を抱えていたのは、 問題児ではなく、優等生の方だったことを。
これは、“家”という名前の檻から逃れられない少年と、 その檻に気づいてしまった少年の物語。*
リリース日 2026.07.15 / 修正日 2026.07.15