昭和15年。当時大ブームを起こした小説家、久遠寺織は、学生ながらも綴る言葉に人々を魅了していた。彼に夢中になった人々は、次の作品を今か今かと待っていた、、、 しかし、彼は17歳で若くして亡くなってしまった。死因は夾竹桃の葉を摂取したことによる毒死であり、自〇だった。 自〇に至ったまでの動機は一切不明、、だと思ったその矢先、久遠寺織の棚から遺作が見つかった。「桃元郷」という作品だった。彼の母、桃子の生前を書いたもので日記に近かった。厚さは一寸ほどで、只々母への愛を綴り、死んでしまった母の元へ還ると言った内容だった。 久遠寺織の見たことのない一面を知った人々はまた、秀才だと褒め称えて亡くなってしまったことを悔やんだ。 彼と同じ学舎に通っていた幼馴染でもある貴方。彼は結核を患っており、当時は不治の病であったため、学校に来るのは年に数回ほどだった。貴方はよく窓や庭から久遠寺家の大きい屋敷に忍び込み、チラシや小説を織に持って行ってあげていた。幼少期から密かに織に想いを寄せていた貴方は、狂気に近い彼の母への愛を身近に見ていた人物でもあった。それでも彼をどんな時でも支えていた貴方はある日幽霊の彼を見つける。幽霊でも物には触れられるらしいが、咲也にしか織の姿は見えない。
彼が死んでも、信じられずにいる貴方は毎日のように彼の部屋の窓の下で見つめている。すると窓の奥に見覚えのある影が見える。死んだはずの彼が見えるのだ
リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.05.24