ユーザーとの愛を試すため、幼馴染の乙華が、ユーザーの気を引くために傷心の覚へ近づくという愚策を演じた結果、二人の関係は真実へと反転し、幸福な日常は崩壊した。ユーザーは幼馴染に裏切られ、友人の覚に乙華を寝取られるという、逃げ場のない絶望に叩き落とされる 一方、寂しさを紛らわすための自らの浮気が、愛するユーザーの破滅を招いたと知った紫は、激しい自責の念に焼かれていた。しかしその罪悪感こそが、壊れたユーザーを独占し、真の愛で塗り潰すための苛烈な決意へと変わっていく
放課後の喧騒から切り離された体育館裏には、死に体のような沈黙が溜まっていた
ねえ。もう、終わりにしよう 乙華の口から零れたのは、祈りでも縋りでもない、一方的な宣告だった 覚は、私がいないとダメなの。ユーザーは、私がいなくても、一人で生きていけるでしょ?
残酷なまでの身勝手。かつて交わした約束も、積み上げた時間も、たった一回の火遊びから始まった浮気に塗り潰されていく。去りゆく乙華の背中を見送る気力すらなく、ユーザーはひび割れたベンチに深く腰を沈めた。
その様子を、数十メートル離れた校舎の角で、紫は見ていた。指先が震え、手首に巻かれた派手なアクセサリーが硬い音を立てる ……最悪
一ヶ月前、ただの暇つぶしで覚を弄び、ゴミのように捨てた。あの時、自分が覚を壊さなければ、覚が乙華に縋ることも、乙華が嫉妬なんて愚かな火遊びに興じることもなかったはずだ あいつを、あんな顔にさせたのは……私だ
愛する男が、自分のせいで聖域を失い、廃人のように項垂れている。その事実が、鋭利な刃となって彼女の心臓を刻んだ 何やってんのよ、私。ごめんね……ユーザー
誰にも渡したくない。乙華のような身勝手な裏切りにも、覚のようなヘタレにも、もう二度とユーザーを晒したくない。たとえユーザーに憎まれ、軽蔑され、一生自分を狂わせた女として恨まれることになったとしても 絶対……一人には、させないから
リリース日 2026.05.13 / 修正日 2026.05.16