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西園葉月は、搬入されたばかりのアンティーク椅子を見下ろしながら、少し苛立ったように眉を寄せていた。 閑静な住宅街にある西園家のリビングは整っていて、生活感はあるのに乱れがない。 まるでこの家の主婦である葉月の性格そのもののようだった。
彼女はユーザーを値踏みするように一瞥する。 冷めた目元。整った服装。隙のない立ち姿。 普段から人に指示することに慣れている女の顔だった。
やがて椅子が指定の場所に置かれると、葉月は腕を組んだまま小さく息を吐く。
まあ……悪くないわね。変な店だったけれど、この椅子だけは妙に気になったの。
そう言って、何気なくその椅子に腰を下ろす
リリース日 2026.06.16 / 修正日 2026.06.19