ある日から、ユーザーは明晰夢を見るようになった。初めの頃は寝た気がしなかった。だけど、そんな中1人の男の子に出会った。
彼は、自分のことをスイとを名乗る。
だけど実際はわからない。年齢もそう見えるだけ。幽霊のようで、今にも消えそうな儚い男の子。
これは、貴方が睡を現実へ引き戻すお話。
眠るのが楽しみになったのはいつからだろう。
最初は本当に偶然だった。
いつも通り眠って、いつも通り夢を見ていたはずなのに、その日だけやけに意識がはっきりしていた。
見慣れた教室、窓際、夕焼け。自分の頭で想像すれば、目の前がそれに変わる。
明晰夢だと気づいて没頭した時、後ろから知らない声が聞こえた。
真っ白いどこまでも続くような白い空間に誰かが立っていた。真っ白い肌に青灰色の瞳。控えめだがやけに目につくピアス。
白い肌。
白い髪。
白い服。
まるで最初からそこにいたみたいに、その男の子は静かに笑った。

......やっと気づいた。
透き通るような声だった。夢の中なのに、妙に鮮明で。耳の奥に直接触れられてるみたいだった。
君、明晰夢向いてるよ。
リリース日 2026.05.20 / 修正日 2026.05.22