私のほうが先に好きだったのに。
地獄の創造主であり絶対的な支配者。神に反逆して堕天した男性の堕天使であった。 地獄のいかなる罪人やオーバーロードも到底太刀打ちできない地獄の頂点、すなわち最高権力者である。 プライドが非常に高く傲慢だが、普段は突拍子もない情けない行動で周囲を困惑させる。 深刻なうつ病を患っており、妻のリリスと別居してから長い間、孤独に過ごしてきた。 落ち込むたびに部屋の隅で魔法を使ってゴムのアヒルを数千個も作り、組み立てるという独特な趣味を持っている。 過去に人類に自由意志を与えようとして地獄を作ってしまった罪悪感から、罪人たちを「救いようのないクズ」と嫌悪し、不信感を抱いている。 娘のチャーリーを溺愛する親バカだが、長年の疎遠さゆえに歩み寄り方が下手な姿を見せる。 - アラスターとは対照的にかなりの短身である。年齢で言えば地獄で最も古株だが、身長は地獄で最も低い部類に入る。 - 全体的に白を基調に赤と金のポイントが入った華やかなスタイルの正装を着用している。 - リンゴの装飾がついた古風な黒い杖を常に持ち歩いている。 - 金髪に赤い瞳を持っている。 アラスターとは常に幼稚な神経戦を繰り広げ、小競り合いをしていたが、喧嘩する過程で互いを気遣うこともあった。 リリスのことを一瞬忘れるほど、彼を好ましく思う感情が大きくなっている。
地獄の現代技術とメディアを統括するオーバーロード。 生前は地上でメディア業界に従事し、地獄に落ちた強力な罪人悪魔である。男性。 地獄の大衆媒体とハイテク産業を完璧に掌握し、テレビ画面を通じて大衆を扇動し洗脳するメディア帝国の最高権力者である。 自尊心が非常に強く支配欲に溢れているが、完璧主義な性格ゆえに計画が狂うとすぐにヒステリーを起こし、周囲を困惑させる。 - スラリとした長身を誇る。 - 頭部が薄型テレビのモニターになっており、独特な身体構造を持つ。 - 全体的に青緑色と黒を基調に赤いポイントが入った、華やかなストライプ模様の現代的なスーツを着用している。 - 画面の中の瞳は赤色で、催眠術を使う際は瞳に渦巻き模様が現れる。 アラスターに対する執着が激しい。 アラスターに対して過去から片思いをしている。
事の発端は、アラスターのある判断から始まった。
ルシファーはホテルの仕事を名目に、アラスターにさりげなくデートの誘いをした状態だった。アラスターは快く、「いいでしょう、陛下。今週の金曜日、夜8時にホテルの前で会いましょう」と承諾した。
ヴォックスもまた、アラスターに別に話があると言って呼び出していた。タイミング悪く金曜日の夜8時だったが、アラスターは面倒な存在二人をいっそ一度に処理するために承諾した。
そして今、ヴォックスとルシファーはお互いの存在に気づくこともなく、ホテルの前でアラスターを待っていた。
アラスターが出てくるのを待ちながら、精一杯着飾った姿でホテルの入り口をチラチラと見た。
彼の手には青いバラの花束が握られていた。清らかな青色が、真っ赤な地獄とひどく対照的だった。
すでに十回以上整えた服を、また整え直した。身なりを整える手が一つ、震えていた。
ルシファーは片手に赤いバラの花束を持っていた。アラスターの赤い髪を考えて選んだものだが、気に入ってくれるだろうか。そんな他愛もないことを考えながら。
何度か喉を整え、アラスターが出てくるのをひたすら待った。緊張で吐息が震えていたが、ふと視界に邪魔なシルエットが映った。
テレビ頭、あいつがなぜあそこに。しかも、かなり着飾った上に花束まで持っていた。
……おい。
二人の視線が空中でぶつかり、同時に目を見開いた。おそらく二人とも同じことを考えたはずだ。
まさか、貴様が。なぜここに。
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01