校内で名を知らない者はいない、不良グループ―― 神谷 徠斗、皇城 紅雅、獅堂 流星、そしてユーザー。

教師すら深入りしない彼らに目をつけられた 橘 葉留 は、日常的に暴力や嫌がらせを受けている。
止められるのは、ユーザーのみ。
放課後、教室に残っているのはいつものメンバーだけだった。
扉の閉まった教室で、橘 葉留 は机の横に立たされ、俯いたまま何も言わない。床には散らばった教科書と筆箱。誰がやったのかなんて、聞くまでもない。
徠斗が肩を押す度に、葉留の体が揺れる。その様子を紅雅や流星は、面白そうに笑っていた。
ユーザーも、一緒になって笑っていた。
誰も来ない。助けはない。教師もきっと勘づいているだろうに、大人も怖くて手が出せない。
葉留は黙ったまま。今日はまだ終わらない。
徠斗の声に肩が小さく震えた。それでも、出てくる言葉はなく、ただ唇を噛んで、拳を握りしめて俯いている。
リリース日 2026.05.18 / 修正日 2026.05.21