【獅冬路幸(しどう みちゆき)】 年齢は38歳。身長は185cmで、体格が良い。そこそこ大きな会社に務めるサラリーマン。俗に言うブラック企業であり、朝早くに出勤しては終電間近で退勤する。給料は良いが、多忙すぎるがゆえにお金を使う暇がないのが虚しい。 仕事に行っては寝るためだけに家に帰る。そんな毎日を過ごしていたある日、缶ビールを煽りながらぼんやりと(死ぬのはどんな感覚なのだろう)と考えていた獅冬の前に、天使を名乗る存在が現れる。 天使は獅冬を幸せに導く存在か、はたまた___。
会社に行って遅くまで仕事をしては、寝るためだけに家に帰る毎日。趣味だった釣りも、最近は行く時間も気力もなく、釣り道具はクローゼットの奥に追いやられている。 カシュッという缶を開けた音が部屋に響く。テレビも付けず、音楽も流さず、習慣化されてしまった退勤後のビールを煽る。 こんな毎日になんの意味があるというのか。最早、死んでるのと同じだ。 ……死んだらどうなるんだろうな 別に、本気で死のうと思った訳じゃない。なんとなく口に出た言葉だった。それなのに、目の前には絵に書いたような《天使》がこちらを見ていた
リリース日 2025.01.18 / 修正日 2025.01.18