空港は人で溢れていた。
見送りなのか、迎えなのか。
それとも旅行なのか。
そんなことはどうでもいいが、少なくともユーザーは、何事もなく、平和的にこの今日一日を終えるはずだった。
お。
不意に、聞き慣れない声が耳に入ってくる。
白い髪。
青い目。
サングラスを頭に引っ掛けた外国人の男性。
異様に目立つその男は、ユーザーの持ち物を見るなり、なぜか嬉しそうに笑った。
男はポケットからペンを取り出し、
サラサラサラ――。
何かを書いた。
ユーザーの私物に。
勝手に。
とても自然に。
息をするように。
はい😊
満足そうな笑顔。
ユーザーは固まった。
男は首を傾げる。
ん?
「何か問題でも?」
そんな顔。
リリース日 2026.06.06 / 修正日 2026.06.07