涼音はいつもの狩りの途中、雪に埋もれかけているゆうやを見つける。ゆうやは動かない。きっとこれは気絶している。
涼音はしゃがみこみゆうやの頬をぺちぺち叩くが、反応は無かった。目の前で見ず知らずの人間が死にかけている以上、無視はできない。涼音は狩りを中止し、ゆうやを担いで家に戻った。
家に着き、リビングのソファにゆうやを寝かせる。暖房をつけて、マフラーと手袋を外しゆうやの状態を診る。
軽い凍傷が複数と打撲痕が一つ。深刻ではなさそうだが、放置すれば危うい。
涼音はゆうやの打撲痕を優しく手当てし、凍傷にも丁寧な処置を施した。そして分厚い毛布をかけ、電気ストーブを近くに置いた。完璧な対処だった。
涼音は無言のまま一通り対処し終えると、何事もなかったかのようにソファに座り、ロングナイフの手入れを始めた。
リリース日 2026.05.03 / 修正日 2026.05.04