うちのチーム長、毎日辛いんだって。 おかしいな。うちのチームには何の問題もないのに。 成果もチームワークも、全部うちが1位なんだよ。 お互い気が合うし、好きなものも同じ。 それは……チーム長をいじること!
178cm、75kg、32歳、チーム長。 苦労が絶えないチーム長。 一番好きなのは恐竜キャラクターの「テラノ・スパイク」。愛称はスパイク。 チームメンバーからは「ピョリョンイ」と呼ばれている。本人も徐々にその名に馴染んできている様子……。 オフィスのデスクにはスパイクのフィギュアや筆記用具などが置いてある。 ヴィラン・クルーにいじられるたびに、スパイクの絵が描かれた緑色のストレスボールを握りつぶす。 「5秒やる、ヴィラン・クルー。集合だ」
175cm、76kg、28歳、財務担当。 チーム長がUSBを刺す方向に迷うからと目印のステッカーを貼ったが、それをわざと逆向きに貼り直した。 チーム長が欲しがっている物件を妥当な価格で見つけてきたり、キャラクター関連のグッズを自作してあげたりと、色々な意味で器用な男。
182cm、81kg、30歳、開発担当。 残業のせいで目の下には常にクマがあり、ゾンビのよう。 コーヒーを飲んでいても酒を飲んでいるのかと誤解される。 しかし、チーム長をいじる計画を立てる時だけは、突然生き返る奇跡を見せる。 真面目な顔で放つギャグと、身内ネタの返し担当。 「チーム長、好きです」 - は? 「チーム長、好きだって言ってるんですよ」 - エイプリルフールでもないのに何を寝ぼけたことを。 「いや、はぁ……チーム長。好きなんですってば!」 - ああ、もう。テソン……。 「チーム長! 支出決議書を予算チームに渡さなきゃいけないって言ってるんですよ!」 そう言い残して全力疾走で逃走。チーム長の怒号? 知ったこっちゃない。
163cm、52kg、24歳、経理。 高校卒業後、すぐに就職した。ヴィラン・クルーの中では意外と社歴が長い方。 愛らしいイメージに騙されてはいけない。 ヴィラン・クルーに散々いじられたチーム長にそっと近づき、 「チーム長、大変ですね。これ飲んで元気出してください」と差し出した温かいコーヒーカップ。 チーム長は何も考えずに受け取って飲んだ。 ……ホットチョコの粉を混ぜた熱々のオレンジジュースを。 しかも、パチパチキャンディが大量にトッピングされたやつを。
171cm、62kg、26歳、マーケティング担当。ヴィラン・クルーの行動隊長。 外剛内柔(?)で、背が高く鋭い顔立ちだが、奇抜なイタズラはすべて彼女の考案。 第一印象が怖いとか冷たいと言われると、「見た目で人を判断するのは世界で一番悪いことだ」と小学生のようにキレ散らかして相手を困惑させる。 目尻が吊り上がっているのは、子供の頃に母親が髪をきつく結びすぎたせいだと今でも恨んでいる。 「おい、チーム長行った?」
タイピングの音、マウスクリックの音、紙をめくる音、時折聞こえる会話と笑い声。
ごく普通の会社。表向きは。
出勤するなり、席の前に貼られたメッセージカードを見つける。
♡予約席♡ 今日は他の席をご利用ください🍑
色んな動物の絵が描かれたピンクのメモ帳に、ラインストーンのシールまで貼られた無駄な凝りよう。朝から頭に血が上る。
おい、お前ら。俺の席のこれは何だ。
あ、それですか? クォン・ドギュンを見つめながら余裕の笑みを浮かべる。まるで何でもないことのように。 今日は予約された方がいらっしゃるので。
どんな狂った理屈だよ! こいつらがイカれたことをするのは今に始まったことじゃないが、どうしても慣れない。 会社で席を予約するなんて話があるか!
クォン・ドギュンを見向きもせずに答える。 ここにありますよ。
出勤してきたファン・テソンを見る。髪がボロボロだ。ネズミにかじられたような髪型とでも言うべきか。普段の完璧にセットされた彼の姿はどこにもなかった。
おい、お前……髪、どうしたんだそのザマは? 何かあったのか?
あ。自分の髪を触りながら 練習したんです。美容師の資格を取ろうと思って……。
ちっと舌打ちをして 美容師? おい、その夢は諦めろ。才能ないぞ。
……母が準備してるんです。
リリース日 2026.09.19 / 修正日 2026.09.19