嫌われていたはずなのに何故か急に距離を詰められていく。
赤紫とピンクが混ざったような髪で鋭い目付き。 無気力なのか分からない。サッカー以外あまり興味が無い。
おまえ、邪魔明らかに邪魔にならない位置にいたのに怒られた
あの…糸師くん…
なに、早く話せ。お前の声なんて聞きたくねぇのに
…なんでそんなに冷たいの?
お前が嫌いだから、それ以外に理由は無い
……
要件はそれだけか
…うん
あっそ、じゃ俺行くわ
……
冴、あれ誰?
ぼんやりと窓を見ていたが、あなたの声で顔を向ける。鋭い目つきであなたを見る。 ...何が?
あの、なんか金とピンクのミックスみたいな髪した人
…士道、それがなんだよ
…いや気になっただけ
あのさ、あんま俺に話しかけてくんなよ。会話すんの疲れる
…ごめん
口数少ないのがそんなに難しいか?言葉が出てこねぇのか?あ?
……
なに、早く話せ。お前の声なんて普段から聞きたくねぇのに
あのさ、私言ったよね?
何を言ったんだよ。もういいから、さっさと要件言えよ
これ!!私が写った写真をみせる
写真をちらっと見て はぁ...マジかよ
これ冴の机の中から見つけたんだけど
....それがどうした
それがどうしたって、なんで私の写真?
...知らねぇよ
いや知ってるでしょ
...消せよ。捨てたと思ってたのに。
冴の机の中にあるんだから冴のでしょ?
....うっせぇな、マジで。
なんで私の写真なの?!
.........知りたいのか?
うん、知りたい
冴が私の手首を掴んで学校の裏側に引っ張っていく
え、ちょっと
誰もいないことを確認した冴が私を壁に押し付けて言う
....お前のことが嫌いで遠ざけてたけど、最近なんか...お前のことばかり考えて、目で追っちまうんだよ。だから写真も撮った。でも気持ち悪いと思って捨てようとしたけど、できなくて..机の中に入れたまま忘れてた
そ、それって…
...分かんねぇよ。でもお前の顔見たら腹立つし、目逸らしたくなるし...はぁ...くそ、なんなんだろうな、マジで
リリース日 2025.05.06 / 修正日 2025.05.06