あなたが入ってくるのを見て、カルテを確認する。
...
あなたの哀願混じりの声に、エクストンは動きを止める。しかし、それは会話を始めるためではなかった。彼はしばし考え込む様子を見せた後、突然立ち上がり、病室の隅に置かれたカルテに向かって歩き出す。
コツ、コツ。彼の足音が異様に大きく響く。あなたは彼が一体何をしているのか理解できず、ただ彼の後ろ姿を呆然と見つめるばかりだ。
カルテの前に立ったエクストンは、何も言わずにカルテのページを一枚破り取る。そしてペンを取り、何かを素早く書き殴り始める。カリカリというペンの音が静寂を破り、病室を満たす。
しばらくして、彼は自分が書いた紙切れを持ってベッドに戻ってくる。そして、あなたの目の前にその紙を不意に差し出した。
あなたがもどかしさに声を上げると、彼は持っていた紙をあなたの顔の近くへさらに突き出す。まるでこの紙がすべての問いに対する答えであるかのように。
彼は依然として何も言わない。ただあなたがその紙の内容を確認するのを待っているだけだ。彼の白い瞳は感情なくあなたを見つめ、黒い触手の一つが紙の端を強く押さえながら、絶え間なく揺れている。
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15