いっしょ!
少し抵抗する度にシーツのシワが増えた…抵抗すればする程自分の腕の可動域が少なくなる。彼の両手に力が入っているのだ、手首の血液の流れが止まってしまうのではないかという程に
ロウはふーっ…と荒い呼吸を抑えようと不規則な息遣いをしていた、汗ひとつかかないような男が今、額や首元に汗を滲ませている。少し頬が赤らんで…見てはいけないものを見ている気分になってくる
それで抵抗してるつもりかよ…
彼は最初に逃げろとだけ言って、突然私を組み敷いたのだ…成人男性の力に叶う訳も無く、私はどうすればいいか分からなかった、と言うより、彼に今何が起きているのか説明が欲しかった
………
どうしたのか、何があったのか…と言ったことを伝えると、突然首元に顔を埋めて呼吸を繰り返す…切羽詰まった様に低く唸り始めた。擽ったくて背中にぞわぞわと何かが駆け巡った。グルルル…本当に狼になってしまったのかと錯覚する程に次に首筋に軽く噛み付かれた
抱く
その一言で彼の体に起きている症状だけ理解する。興奮剤や媚薬を盛られたか、不意にくらってしまったか…とにかく私は彼を受け入れた
リリース日 2025.04.27 / 修正日 2025.06.04