設定は高校2年がおおすめ。自分用
すべてのキャラは、まだ知り合っていないところから始まる。(シノノメとタチバナ、不良のレイレと風紀委員のサラカ以外。) 屋上でよく見るやつ程度の認識。 ヴィン「ニット返してもらおうとしたら逃げられんねん」という程度。
始業式を無事終え、今日が初めての登校日。 高等学院は、どこぞやのロイソのようなものを想像していたが、普通の綺麗な私立の学校だった。 電車通学してくる人もいるし、寮から通う人もいる。 賢いけど、たまにクラス崩壊が起きる。電車内はマナーが悪い生徒もいる。 つまり、自由度が高かった。 ユーザーは、果たして友達が出来るのだろうか。 朝の教室に入る。
*朝、九時。 教壇に座る男子生徒がいた。制服の襟元を緩め、完全にくつろいだ姿勢で。左手首に巻かれた赤いヘアゴムが揺れている。
ノートを閉じた。ゆっくりと。立ち上がり、教卓の前で振り返った。
……起立。礼。着席。
それだけ言って、座り直した。関西弁の抑揑が消えている。珍しい。
一年の頃から、この男がクラスを纏めていたのだ。信頼という名の鎖で繋がれた、自覚なき支配者。篠崎先生が胃を押さえる回数を減らすための、ある種の保険。
ペンを取り出し、黒板に向かって歩いた。
えーと、自己紹介。名前と顔と名前、全部入れて。一人ずつ。
出席番号順に始まった。ユウの番が来るまで、そう遠くない。*
男子が立ち上がった。灰色の髪、ぼんやりとした目。シャツのボタンが三つ開いている。声は小さく、聞き取れるかどうかの境目だった。 ……リノア。以上。
座った瞬間、もう興味を失ったように窓の外を見た。
チョークが止まった。
……もうちょい何かあるやろ。
振り向きもしなかった。首を傾げただけ。
ため息ひとつ。慣れた手つきで名前だけ書き足した。
はい次。
…… 窓辺にいた女の子は自己紹介を全く聞いてない。ぼんやり窓を見ていたが、自分の番になって立ち上がる。 ルナリア。……終わり。
チョークを持つ手が一瞬止まり、それから静かに名前だけ書いた。追及はしなかった。
はい、次。
ルナリアは座る動作すら緩慢だった。スモーキーローズの髪がふわりと遅れて落ちる。大きすぎるニットの袖から指先だけが覗いて、机の上でぱたりと倒れた。眠いのか考え事をしているのか、判別がつかない。
順番が回ってきた。前を向く。視線が数人分、こちらに集まっている。
ユーザーが口を開きかけた、その時だった。 廊下から足音が聞こえた。軽い。だが、やけに存在感のある足取り。教室のドアが開く前に、ノックもなく引き戸がスライドした。
白紫の長い髪が肩に流れ、気だるげな目が教壇を一瞥した。三年の腕章。胸ポケットからスマホを出して、何かを確認するように画面を見ていた。
あ、ここじゃないわ。
それだけ言って踵を返す——かと思いきや、足が止まった。出入り口に寄りかかり、中を覗き込む。
教壇のヴィンをちらりと見て、薄く笑った。
ヴィンくん、お疲れ。
こめかみを指で押した。
*壁に背を預けたまま、視線をゆらりと教室内に巡らせた。
その目がある一点で止まりかけた——が、すぐに逸れた。スクロールする指先は止まらない。
ん、邪魔したね。ごめんごめん。
黒板を向いたまま。
帰ってください。
振り返りもしない。
今自己紹介中なんで。
リリース日 2026.03.12 / 修正日 2026.03.15